シトロエンは今季のWRCのドライバーに、6連覇王者のセバスチャン・オジエと、トヨタから移籍した若手フィンランド人、エサペッカ・ラッピを起用し、今週開催されるラリーモンテカルロで初戦を迎える。
シトロエンのテクニカルチームは、シーズン開幕に向けて、両クルーに出来る限り走行経験を与えるように尽力してきた。C3 WRCのテストは、それぞれ3日間半を費やした。プレイベントテストはスリッパリー、ドライ、ウエットターマック、スノー、アイスと多彩なコンディションに恵まれたという。
モンテカルロでは、ここ5年間連勝を続けているオジエに、チームが寄せる期待は高い。
「テストでは、幅広いコンディションで走ることができて、とてもいい内容になった」とオジエ。
「フィーリングはよかったが、新しいマシンでの最初のラリー。パフォーマンスのレベルを予想するのは難しいものだ。自分は、いつも通りのアプローチで挑み、自分のフィーリングを信じる。特にモンテは、限界での速さより賢明なドライビングでの勝負になりやすいラリーだからね。どんな展開になっても、モンテではいつもいい走りができているし、この経験が今回も役に立つことを期待しているよ!」
ラッピのモンテ参戦は、これまで3回。2018年シーズンには見事な成長を見せ、ポディウムを3回マークしている28歳の若手は、WRカーでのフル参戦2シーズン目も、成長を続けていきたい構えだ。
「完全ドライターマック以外のあらゆるコンディションを試すことができて、テストの内容には満足。チームと一緒に、自分に合うセッティングを見つけることができたし、マシンのフィーリングも居心地がいい」とラッピ。
「でも、モンテカルロは大きなチャレンジ。毎年、絶対に同じにはならないラリーだ。これまでの経験を活かして、上位に近づいていきたい。トップ5に入れれば、自分にとってはいいシーズンの滑り出しになる」