日本スーパーラリーシリーズ(JSR)開幕戦「Rally of Tsumagoi」で、自身初のスノーラリー参戦を果たすのが、クスコ・レーシングのトヨタ・ヤリス4WDを駆るマイケル・ヤングだ。
これまでラリー北海道やモントレーなど、日本でのラリー参戦経験の豊富なヤングだが、ニュージーランド出身の彼にとってスノー路を走るのは今回が初めて。レッキを終えたヤングは、「少しナーバスになっている」と、肩をすくめる。
「水曜日に初めてスノー路でテストしたくらいだからね。ラリーに出るのはもちろんだけど、雪の道なんてほとんど走ったことがなかったんだ。最初のテストは15kmくらい走って、木曜日も雪路でのドライビングを練習した。分かっていたけれど、スノーはグラベルとはまったく違う。かなりスローなのに何度かヒットすることにもなった。ラリー本番ではもっとうまく走れるといいけど……」
2019年シーズン、アジア・パシフィックラリー選手権をヤリス4WDで戦うヤング。日本のイベントはこの嬬恋に加え、モントレーと北海道にも登場する予定だ。ヤリス4WDは昨シーズンを通じてドライブしており、熟成も進んでいる。
「ヤリス4WDはまったく問題ない。今回、テストでスノーバンクに当ててしまって、少し見栄えは悪くなっちゃったけどね(笑)。それでも、スノーラリーに出られるなんて、なかなかチャンスはないし、とても良い経験になると思う。クスコ・レーシングには心から感謝しているよ。まだどうやったら速く走れるのか学んでいるところだし、それはラリー中も続くと思う」
優勝を狙えるポテンシャルを持つマシンだが、控えめな目標を語ってくれた。
「目標はまずしっかりフィニッシュすること。地元の経験豊富なドライバーも多いし、ポディウムが目標になるかな。先頭スタートだから、雪のコンディションもいいし、いいグリップの状態で走るはずだよ」