2019年全日本ラリー選手権開幕戦「RALLY of TSUMAGOI」は、2月1日(金)に5カ所のスペシャルステージを走行し、鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)が、勝田範彦/石田裕一(スバル)に5.3秒差をつけて、初日トップに立った。優勝候補筆頭に挙げられていた新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)は、SS1でスピンを喫して脱出に手間取り、大きくタイムロスしている。
鎌田はSS1で勝田に0.2秒差のベストを記録すると、SS4でもベストを並べるなど、昨年の優勝者らしい安定したタイムを披露。新たにコンビを組んだコ・ドライバーの鈴木とのコンビネーションも問題なくこなしてみせた。
「クルマがすごく良かったので、無理をせずに首位に立つことができました。まだまだ攻めることができると思います。舗装が出ていたり、凍っていたりが予想できないので、そこは難しかったですね。新井選手がスピンしたのは残念ですが、淡々と走って、少しずつ差をつけられればと思っています」と、鎌田は笑顔を見せた。
2番手につけるのは、2年ぶりのスノーラリー参戦となった勝田。「とりあえずSS5はベストを獲得できたのですが、あれだけハードに攻めなければならないのか……って感じです(笑)。凍っている場所所も多いし、かなり難しかったです」と、慎重に語る。
25.9秒差の3番手は一時6番手にまで順位を落としながらも、SS2、SS3とベストを刻み挽回した新井。27.0秒差の4番手には福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションX)がつけている。
日本国内で行われる国際格式イベント4戦を対象とした、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)も併催され、黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューションIX)が、2番手の青山康/竹下紀子(スバルWRX STI)に24.1秒差をつけて首位を独走。今回がスノーラリー初参戦のマイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD)は32.9秒差の3番手につけている。
「難しいコンディションでした。アイスバーンの外側に多少使える雪が残っている感じです。明日は午前中までは今晩のように凍った状態でしょうが、どれくら日が出るかですね」と、黒岩はコメントした。