全日本ラリー選手権第1戦「RALLY of TSUMAGOI」は、2月2日(土)のSS8までの走行を終えて、鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)が10.4秒差で総合首位に立っている。2番手に勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)、鎌田から18.0秒差の3番手に新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が続いている。
また、日本スーパーラリーシリーズは、地元の黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューションIX)が、2番手の青山康/竹下紀子(スバルWRX STI)に19.1秒差をつけて首位に立っている。
各クラス上位選手のコメントは次のとおり。
JSR 首位
黒岩満好
「ちょっと難しいコンディションでした。読みと違いました。パノラマはもう少ししっかりアイスバーンが残っているかと思ったら、そうでもありませんでした。溶けている所がけっこう増えていました。もう少し攻められたかと思います。マージンを残してしまいました。2位との差を詰められないように走ります」
JSR 2位
青山 康
「昨日からセッティングを変えて、フロントが入るようになってきました。スプリングレートを大きく下げました。少しずつ黒岩選手が見えるようになってきました。コ・ドライバーからもクルマの動きが全然違うと言われましたし、僕自身も楽になりました。路面はスリッパリーなところと、ターマックも出ていて、変化が激しくて難しいです。午後はもう少し、さらにトラクションを重視する方向にセッティングを変更したいです」
JSR 3位
マイケル・ヤング
「最初のステージでスピンしてしまった。マシンにダメージはなかったけれど、10秒くらいロスしたと思う。SS8ではエンジンパワーがフラットになってしまった。サービスでチェックしてもらうつもりだ。昨晩は雪やアイスパッチが見えなかったけれど、今朝はちゃんと確認できるから、少し走りやすくなったね。午後はもう少し確実に、コンスタントに走りたいね」
JN1 首位
鎌田卓麻
「SS7の2km地点でミスして、エンストしてしまいました。再始動に手間取って、4~5秒遅れました。それ以外はマシンも含めて、問題ありません。ツルツルの場所と路面が出ているところがわかりにくいです。舗装で加速した後に滑りやすい所が出てくるので、スノーバンクをどの程度使うのかは悩ましいですね。新井選手が追い上げていますが、17秒あるので、今のペースで行ければ問題ないと思います」
JN1 2位
勝田範彦
「出遅れています。原因は明らかに自分です。路面はパノラマが乾いている箇所と濡れている箇所、凍っていたり、シャーベットだったりと難しく、突っ込んでしまいました。午後はセッティングを少し見直して、ダンパーを変えるつもりです」
JN1 3位
新井敏弘
「今のセクションはみんなが失敗したこともあって、追い上げることができました。路面コンディションは想定通りです。パノラマは舗装が出ている箇所もありましたが、滑るところは滑りますからね。午後も同じように走るしかないでしょうね。勝田選手が8秒差ですけど、簡単には詰まらないでしょう。彼はサービスから上がると速くなるので(笑)。僕は全開で行ってますし、これ以上の走りは無理なので(笑)」
JN2 首位
眞貝知志
「SS3本ともチェーンを思い切って履いたんですが、正解だったと思います。まだまだチェーンの方が有利なコンディションでした。今回は切れることはなかったです。全体的にリスクをおかさず走っています」
JN3 首位
筒井克彦
「難しい路面で神経を使いました。特にOmae Suzakaの上りが上ってくれないので、止まらないように頑張ります」
JN4 首位
山口貴利
「楽しく走れました。思っていたよりも雪がありました。もっと溶けているかと思っていたので、走りやすかったです。しっかりスノーラリーでした(笑)。午後は特にパノラマがどうなってるのかな……という感じです」
JN5 首位
天野智之
「1本、大倉選手に負けてしまいました。そこは自分の中で大きな失敗をしていないので、なぜかな……と思っています。あとはトントンという感じです。ストレートの長いセクションでは、眞貝選手にはとどかないですね。SS7とSS8はしっかり雪が残っていたので、チェーンを使って楽しく走れました。パノラマは雪と舗装路が混在しているので、少し危険でした。チェーンを使うのか、判断が難しかったです」
JN6 首位
大倉聡
「いいところもあれば、悪いところもありました。雪が深いところは、クルマが上手く走ってくれないです。パワーを食われてしまって、チェーンの影響が大きいかもしれません。午後はコンディションが予想できません。どんどん溶けていくと思うのですが、思いのほか雪が残っているので、午後もチェーンを使うことになると思います」