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全日本ラリー嬬恋:TGR Vitz GRMNが開幕戦でJN2クラス優勝を達成

©TOYOTA

2月1日(金)~3日(日)にかけて、2019年JAF全日本ラリー選手権第1戦「Rally of Tsumagoi」が、群馬県嬬恋村を拠点として行われた。TOYOTA GAZOO Racingの眞貝知志/安藤裕一組(TGR Vitz GRMN Rally)は様々な路面が混在する難しいラリーでJN2クラス優勝を果たした。

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2015年から全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。今回のラリーは、TOYOTA GAZOO Racing WRTでの経験を持つメカニックや、新たに加入するメカニックらが合流するほか、スノーラリー初体験のメカニックもいるなど、以前にも増してチームワークが重要な鍵となる一戦だ。

参戦車両は昨年に引き続きTGR Vitz GRMN Rallyを使用し、サスペンションまわりを中心に開発を続行。また、全日本ラリー選手権のクラス区分が変更され、今年からTGR Vitz GRMN Rallyの参戦クラスはJN2となっている。監督の豊岡悟志は「今シーズンはTGR Vitz GRMN Rallyをさらに進化・熟成させていきたいと考えています」と、今年の参戦目的を説明する。

今大会は、スノー路以外にも凍結路や舗装路など、様々な路面コンディションへの対応力が問われるラリー。チームはTGR Vitz GRMN Rallyで初のスノーラリーに備えて雪上でのテストを敢行し、この難しい一戦に挑んだという。金曜日のナイトセクションで、眞貝はチェーンが切れる不運に見舞われながらも、すべてのSSでベストタイムを刻み、JN2クラス首位を快走。ラリー2日目も雪、アイスバーン、シャーベット状の路面、濡れた舗装など、刻一刻と変化する路面にしっかり対応し、首位を守る。最終日に行われた6SSも安全なペースで走り切り、開幕戦でJN2クラス優勝、総合順位でも5位に入る力走をみせた。

豊岡悟志(チーム監督)
「眞貝選手と安藤選手が的確な判断でクルマをコントロールしてくれました。上位クラスと比べても、とてもいいタイムを記録していましたし、いいシーズンの出だしとなりました。新しく加わったスタッフは、初めての経験に戸惑うこともあったと思いますが、違和感なく作業ができていたと思います。嬬恋はとてもいい雰囲気があって、ラリー文化を堪能することもできました。次はホームイベントの新城です。JN2クラスにも手強いライバルがたくさん参戦してくるでしょう。我々は常に“学び”を探しながら、現状を少しでも改善していきたいと思っています」

宮本昌司(チーフメカニック)
「シーズンオフにクルマをしっかり準備してきたので、大きなトラブルもなく走り切ることができました。初日にチェーンが切れたことで、車両に少しダメージを負いましたが、それぞれのスタッフが得意分野を活かして対処することができていました。眞貝選手はタイヤの選択や路面の状況など、少し悩むこともあったようですが、いいラリーを戦えていたと思います。今年は新城ラリーが第2戦として開催されます。たくさんのお客様に、TOYOTA GAZOO Racingがしっかり戦っているところをお見せしたいと思っています」

佐々木良典(GRプロジェクト推進部)
「ラリー期間中の天気が良くなったことで、とても難しい路面状況になりました。そんななかでも安定したタイムを記録できていましたし、昨年1シーズン戦ってきたことで、車両に関してはかなり熟成されてきました。セッティングの変化に対する、車両側の変化も分かってきましたし、クルーとの意思疎通もスムーズにできています。眞貝選手からは『唐突な動きがなく、コントロールしやすい』とのフィードバックもあります。次戦からは手ごわいライバルも出てくると思いますし、とても楽しみです」

眞貝知志(ドライバー)
「小さなミスがスタック=リタイヤにつながるスノーラリーでしたが、最後まで気を抜かずに無事に完走できました。路面状況が目まぐるしく変わるラリーですので、ドライバーとして、またチームとして、貴重な経験値を積むことができたと思います。TGR Vitz GRMN Rallyはパワーがあるのはもちろんですが、最大のメリットはアクセルコントロールに対するレスポンスの良さ。精度よく駆動力を掛けられるので、摩擦係数の低い路面でも非常に走りやすかったですし、タイムにもつながりました。昨年1シーズン、勉強と熟成を繰り返して、今年は花開かせるシーズンだと思っています。ラリーカーも開幕戦から戦う準備ができていましたし、今後もしっかりと結果を残していきたいと思っています」

Rally of Tsumagoi JN2クラス最終結果
1. 眞貝 知志/安藤 裕一(TGR Vitz GRMN Rally) 1:14:42.8

2. 山村 孝之/井沢 幹昌(シトロエンDS3 R3-MAX) +9:25.9

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