イタリアの国内ラリー選手権で11回タイトルを獲得している53歳のベテラン、パオロ・アンドレウッチが、今年は国内最高峰のこのシリーズに参戦しないことになった。しかし、今季の正確なプログラムについては、まだ確定していないとのことだ。ルカ・ロセッティはシトロエン・イタリアからC3 R5で参戦する契約をかわした。シトロエンがこのシリーズに参戦するのは、ここ7年間では初めてのこと。一方で、イタリアのジュニアシリーズは、フォードではなくプジョーが支援する模様となっており、各所のプラン決定に変更が出ているようだ。
ケニア選手権のナクルラリーでは、私有地で行われた最終ステージで、オンカール・ライ(シュコダ・ファビアR5)が首位を奪取。首位に立っていたケニアチャンピオンのカール・ツンドは、三菱ランサーエボリューションXの燃料ポンプにトラブルが発生し、4.8秒遅れの2位に終わった。
ノルウェー選手権の第2戦ヘイデランドラリーでは、ヘニング・ソルベルグ(シュコダ・ファビア)が0カーを担当した。マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)は新雪でのドライビングに苦戦し、フォルクスワーゲン・ポロR R5のオーレ・クリスチャン・ベイビーが、オストベルグに18秒差をつけて優勝を飾った。
WRCプロモーターとラリーエストニアの主催者間の、会話の矛盾がようやく解明された。WRCプロモーターは、エストニア当局との交渉についてコメントを出し、交渉は非常に早い段階にあり、すぐにWRCのキャンディデートラリーを開催するプランはない、という。これに続いて、当該イベントのシェル・ヘリックス・ラリーエストニアも公式見解を発行し、7月12−14日のイベントは「公式テストレース」として開催されるとした。WRCプロモーターは、このイベントは公式なWRCキャンディデートラリーとしての開催ではない、とコメントしている。
カルロス・サインツ、ダニ・ソルドの相棒を歴任したことで知られるスペインのベテランコ・ドライバー、52歳のマルク・マルティは今季、忙しいシーズンとなりそうだ。 2018年は、メキシコのリカルド・トリビーノのコ・ドライバーを務め、FIA北中米ラリー選手権(NACAM)のタイトルを獲得したマルティ。2019年は、ニル・ソランスとともにWRC2選手権に参戦するほか、現チリチャンピオンのペドロ・ヘラーともそれ以外のシリーズイベントに参戦するという。ヘラーの参戦プログラムはさらに複雑で、英国選手権のカンブリアラリーから始まり、ポルトガルのセラス・デ・ファフェラリーにも参戦するという。
元ヒュンダイのワークスドライバー、31歳のヘイデン・パッドンは、参戦プランの糸がつながり、新たに構成されたグローバルラリークロス・ヨーロッパシリーズを戦うことになった。このシリーズは、専用に設計されたスペースフレームのパンテラRX6を使用し、フォード・マスタング用の537馬力のエコブーストエンジンを搭載する。
FIA殿堂の式典から戻ったWRC9連覇王者のセバスチャン・ローブは、ヒュンダイのスウェーデン向けテストに参加したが、i20クーペWRCで転倒。翌日のテストを続行させるために、テストチームは夜を徹しての修復作業に当たったという。
(Martin Holmes)