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JSR嬬恋:最終日の逆転劇で青山康が勝利

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日本スーパーラリーシリーズの開幕戦、「RALLY of TSUMAGOI」はすべての競技を終えて、青山康/竹下紀子(スバルWRX STI)が勝利を獲得した。2位には黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューション)、3位にはマイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヤリス4WD)が入った。

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競技2日目のSS12までを終えた段階で、首位黒岩と2番手青山の差は17.7秒。残るSSは6本。前日までの傾向を見ると、ハイスピードステージでは青山が好タイムを残しているものの、雪深いテクニカルステージでは黒岩が速さを示している。

この日、路面コンディションの悪化からSS「Aisainooka」のハイスピード区間が短縮されたことを受け、さらにJSRのルールで認められているアイスノートクルー(SSスタートの約1時間前に、路面確認のためチームスタッフがSSを走行することが認められている)の報告もあり、逆転を狙う青山とチームはこの日のステージをスパイクタイヤで走行することを決断した。これが奏功し、SS14からSS17まで4連続ベストタイムをマーク。なかでもSS15、SS16では全日本ラリー選手権のJN1クラストップと互角のタイムをマークするほどの力走を見せ、SS15を終えた段階で青山が総合首位に。SS17ではスピンを喫しマシンを大きく破損してしまったものの、青山は最終SSでも黒岩のタイムを上まわり、最終的に30.5秒差をつけて勝利を獲得してみせた。

青山は「辛勝でした。最後まで諦めなかったことが勝因だと思います。ラリーは最後まで何が起きるか分かりません。今朝スパイクタイヤを履いて、タイムが良くなったことがターニングポイントでした。朝4時頃に起きた時に気温が低かったので、スパイクタイヤで勝負するしか逆転の道はないと思ってチームに相談しました。チームからアイスノートクルーを出して路面を確認してもらったことで、予想が確信に変わりました。チーム全体の勝利だと思います」とコメント。最終日の逆転劇でつかんだ勝利を振り返った。

JSR2位に入った黒岩満好/高橋巧 / RALLY PLUS

初日、2日目とラリーをリードしてきた黒岩は、次のように語っている。
「ハードなラリーでした。路面状況が変わってしまって、SS16ではコースアウトもしそうになりました。畑の中にリヤが飛び出てしまったり。色々なことのあったラリーでした。最終SSはペースを落とし過ぎてしまいました。スパイクタイヤはレグ3の後半のセクションで投入したのですが、タイミングが遅く作戦ミスでしたね」

JSR3位に入ったマイケル・ヤング/マルコム・リード / RALLY PLUS

また、今回のラリーが初めてのウィンターラリーとなったヤングは3位。
「ビッグチャレンジだった。とてもいい経験ができたよ。経験したことのなかったスノーを走れて、しかも表彰台に上がれて本当にうれしいよ」と、笑顔でラリーを振り返った。

JSRの第2戦は6月6日〜9日に行われるモントレー2019。こちらも全日本ラリー選手権との併催となる。

日本スーパーラリーシリーズ第1戦 正式結果

1. 青山 康/竹下紀子(スバルWRX STI) 1:05:46.7
2. 黒岩満好/高橋 巧(三菱ランサーエボリューション) +30.5
3. マイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD) +1:28.8



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