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WRCスウェーデン:トヨタのタナックが今季初勝利を達成

©TOYOTA

WRC第2戦ラリースウェーデンはすべての競技を終えて、トヨタのオィット・タナックが今シーズン初勝利を獲得した。2位はシトロエンのエサペッカ・ラッピ、3位はヒュンダイのティエリー・ヌービルという順位となった。

CITROEN

この日に残されたのはわずか3SS、51.31km。ひとつのSSを2度走行し、トースビーのスペクテイターステージを最終パワーステージとする構成だ。注目は同タイムで並んだヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンとラッピの対決、それを2.3秒という僅差で追うヌービルのバトル。首位のタナックはすでに54.5秒という大量リードを保っており、無事に走り切りさえすれば勝利はかたいという状況だ。

オープニングステージのSS17を制したのは競技2日目にデイリタイアを喫してしまったトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラ。ミケルセン対ラッピの争いはラッピに軍配があがることに。ラッピはミケルセンのタイムを6.8秒上まわるスピードを見せて単独の総合2番手に。ヌービルもミケルセンをかわして総合3番手となったが、ラッピとの差はわずかに広がり2.5秒となった。タナックはリスクを避け、マージンを活かした走りでSS5番手タイムをマーク、首位の座は揺るがない。

HYUNDAI

SS17の再走ステージとなるSS18は、Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスがベストタイム。2番手にはラッピ、3番手にはトヨタのクリス・ミークが入った。これでラッピは背後に迫るヌービルとの差を4.4秒にまで拡大、2位表彰台に向けて視界は良好と言ったところだ。このSSでミケルセンは0.1秒ながらヌービルのタイムを上まわり、ふたりの差は4.2秒に。この3人のバトルの決着は最終SSへと持ち越された。

そして最終SS、ここでベストタイムをマークしたのは上位陣最終走者のタナック。渾身のアタックで優勝25点+ボーナスポイントの5点を加算してみせた。ラッピはSS4番手タイムで今季初表彰台となる2位を確定。SS2番手タイムと好タイムを刻んだヌービルはラッピに及ばず、3.0秒差で3位となった。以下ミケルセン、エバンス、ミークが続くことに。タナックにとっては通算7勝目となり、ドライバーズ選手権のトップに立つことに成功した。

M-SPORT

次戦は3月7日〜10日にかけて開催されるラリーメキシコ。標高が高く酸素濃度が薄いためエンジンパワーが大きく損なわれるほか、オーバーヒートやブレーキなど熱対策も求められるラリーだ。シーズン初のグラベルラリーではどのチーム・ドライバーが抜け出すのだろうか。

WRCスウェーデン 暫定結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 2:47:30.0
2. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +53.7
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +56.7
4. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:05.4
5. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +1:08.2
6. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +1:38.8
7. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:49.7
8. P.ティデマンド(フォード・フィエスタWRC) +3:37.7
9. O-C.ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +6:34.0
10. J.トゥオヒノ(フォード・フィエスタWRC) +8:21.4



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