WRC第2戦ラリースウェーデンで今季初優勝を飾ったTOYOTA GAZOO Racing。オィット・タナックが完璧ともいえる強さを披露した。この活躍を受けて、チームの総代表を務める豊田章男社長がコメントを発表した。
「今シーズンの2戦目となるラリースウェーデンでタナック選手、ヤルヴェオヤ選手が優勝しました。今季の初勝利をもたらしてくれた2人の選手とチームのみんなに”おめでとう”と”ありがとう”を伝えたいと思います。そして、応援いただいたファンの皆様、パートナーの皆様にもお礼申しあげます。ありがとうございました。
一昨年、WRC復帰からの2戦目であったスウェーデンでの初優勝は、私の想像を超えるものでした。その時の驚きと喜びは今も鮮明に覚えています。今回のラリースウェーデンでは序盤から常に優勝争いに加わりながらの戦いでした。初優勝を遂げた一昨年の戦い方、悔しい想いをした昨年の戦い方を思い出しながら、今年の戦いを見ていると改めてチームとしての成長を感じます。チームを引っ張り続けているマキネン代表へ、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
今大会の表彰台ではタナック組の横に、私にとっては見慣れないレーシングスーツ姿のラッピ選手、フェルム選手が立っていました。やはり、ラトバラ組やミーク組にそこに立っていて欲しかったという悔しさはありますが、“少し”嬉しさも感じました。昨年まで一緒に戦った彼らの笑顔がそこにあったことが嬉しく感じた理由のひとつであることは間違いありませんが、一方で、強力なライバルとして彼らがいるということに嬉しさを感じたのかもしれません。次はチームのドライバー全員が彼らより高いところに立っていたい…。マキネン代表はじめチームのみんなも私と同じように、強くそう感じてくれていると思います。そして、それが負け嫌いのTOYOTA GAZOO Racingにとって次への大きな力になっているだろうということを感じた、嬉しさなのだと思います。
シーズンは、まだ始まったばかりです。強力なライバル達とも切磋琢磨しながら、これからもTOYOTA GAZOO Racingは戦ってまいります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします」