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WRCメキシコ:暑い高地で迎える今季最初のグラベルラリー

©Hyundai Motorsport GmbH

今季のWRC第3戦は、ヨーロッパの冬に開催された開幕2戦とは一転、気温も標高も高いステージでのチャレンジに挑むラリーメキシコとなる。15年前に初開催を迎えたレオンを拠点とするこのグラベルラリーは、コンパクトなルートとカラフルな雰囲気で人気を集めている。

シエラ・デ・ロボスとシエラ・デ・グワナファト、2つの山脈に広がるラリーのステージは、海抜2700mまで上がって行くため空気が薄く、エンジンパワーは20%も低下することがある。30度まで達する気温もマシンにとっては負担となる。このため、各チーム陣営はマシンの信頼性を確保するために特別な対策を施し、ドライバー陣はドライビングスタイルをコンディションに合わせなくてはならなくなる。

開幕2戦では、3つのマニュファクチャラーがポディウム順位を分け合い、勝者もそれぞれ異なるなど今季のタイトル争いはスリリングな滑り出しを迎えた。そして、今回のラリーメキシコでも、さらにエキサイティングなストーリーが待っていることは間違いない。この中米ラウンドで戦いを繰り広げるWRカーは、計10台。ダニ・ソルドは、今戦が今季のWRC初戦となる。2018年のラリーメキシコで2位に入っているソルドは、今戦に向けての準備として先日はポルトガルのラリー・セラス・デ・ファフェにヒュンダイi20 R5で参戦し、優勝を飾っている。

WRC2プロ選手権では、ポーランドのルーカス・ピエニアシェク(Mスポーツ・フォード)がフォード・フィエスタR5をドライブ。WRC2には、メキシコのベニート・グエラ、コロンビアのマルコ・ブラシア・ウィルキンソン、チリからペドロとアルベルトのヘラー兄弟がエントリーしている。

■ラリールート
今回のルートは、2018年のルートから小さな変更のみが行われている。伝統の開幕ステージは、木曜日の夜、グワナファトの市街地で華やかに開催。市内のナローな道や、銀鉱で使われていたトンネルを通過する。金曜日は、メキシコ戦の象徴であるステージ、エルショコラテが登場。標高2737mにまで到達し、これはシーズンの最高地点となる。金曜日と土曜日には、レオンの市街地ステージが設定されており、レーシングサーキットの周囲を2周する。土曜日はイベント最長の日となり、距離が延長されたオタテは32.37kmに及ぶイベント最長ステージ。この日は、エルブリンコも登場する。有名なジャンプは、ドライコンディションの人工のランプに変わっており、見応えのあるフィニッシュが期待される。日曜日は、最終2本目に新ステージ、メサ・クアタが登場。エルショコラテの前半区間を走行した後、グワナファトに向かう。パワーステージは最終ステージのラス・ミナスが指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2019年3月7-10日
サービスパーク設置場所:レオン
総走行距離:1,003.49km
総ステージ走行距離:303.87 km(SS比率:31%)
総SS数:21

■開催選手権
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