世界ラリークロス選手権は、5シーズン目となる2019年のパーマネント登録のエントリーリストを公開した。登録したのは6チームから16人と、単独エントリーが4人。ドライバーは11カ国から集まり、マシンは8ブランドが並ぶ。
タイトルの最有力候補と見られる強豪で注目されるのは、英国のライアム・ドーランとノルウェーのアンドレアス・バックラッドがタッグを組んだ新チーム、モンスターエナジーRXカルテルチーム(アウディS1)。
さらに、昨年はプジョーのワークスチームとして参戦していたティミーとケビンのハンセン兄弟は、チーム・ハンセンMJPからプジョー208で戦う。26歳のティミーは昨年のドライバーズ選手権で6位に入っており、6歳年下のケビンも折々で活躍を見せシリーズを8位で終えている。
マーカス・グロンホルム率いるGRXタネコは、ロシアのベテラン、ティマール・ティマラザヤノフと、グロンホルムJr.のニクラスを擁し、今季もヒュンダイi20で戦う。現在22歳のニクラスは、2018シーズンは並み居るワークス勢に割って入り、ファイナルに4戦進出するなど躍進を遂げている。GRXタネコは、さらにラトビアのレイニス・ニッティスをスポット参戦させる。ニッティスの初戦は、4月のアブダビ戦となる見込みだ。
2018年に初参戦を果たしたフランスのGCコンペティションは、チームオーナーのゲラン・シシェリがスウェーデンのアントン・マルクルンドとともにルノー・メガーヌで戦う。さらに、若手育成の一環として、兄弟チームのGCKアカデミーを擁立。RX2からステップアップしたフランスのシリル・レイモンドと、ベルギーのジラーム・デ・リダーをルノー・クリオでエントリーさせる。
ラトビアのジャニス・バウマニスはオーストリア拠点のチームSTARDから、フォード・パフォーマンスの支援を受けてフォード・フィエスタでエントリー。セカンドカーのドライバーは、後日発表される。
単独エントリーはドライバーズ選手権を争うが、チームズ選手権のポイントは対象外となる。その単独エントリーは、世界RXフル参戦デビューとなる英国のオリビエ・ベネット(ミニ・クーパー)、元DTMチャンピオンのティモ・シェイダー(セアト・イビザ)、元世界RX王者のマティアス・エクストローム率いるEKSスポーツから参戦するクリスチャン・サボ(アウディS1)。シェイダーがエントリーするALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツのチームオーナー、レネ・ミュニッヒはスポット参戦を予定している。また、リトアニア出身の19歳、ロカス・バチスカは、ESモータースポーツ−ラボス・ガスからシュコダ・ファビアで参戦する。
2019シーズンの世界RXは、4月5〜6日にアブダビのヤスマリーナサーキットで開幕する。