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©Toyota Gazoo Racing WRC
TOYOTA GAZOO Racingのチーム代表、トミ・マキネンは、ラリーメキシコでヤリ−マティ・ラトバラのヤリスWRCに発生したバッテリートラブルについて、マシンに搭載した軽量バッテリーが、エンジンがフルパワーで動いている時には充電されない設計になっていることが理由だと説明した。ステージの終盤でバッテリーのトラブルが頻繁に発生したのはこのためで、ヒュンダイのダニ・ソルド車にも同じトラブルが発生している。
このトラブルには、マシンが動いていない時はボンネット下で温度が上昇、動いていない時には空気が冷却システムに取り込まれないという、2つの問題が入り組んでいる。マキネンは、このバッテリートラブルはしっかり把握しており、トヨタが以前から懸念していたものではないと語った。トヨタがこれまで抱えていた、酷暑コンディションの高地でパワーをロスするトラブルは見事に対処されており、今年はチームのマシンに影響はなかった。
ラトバラは、メキシコ戦で2年連続バッテリートラブルに見舞われている。
(Martin Holmes)