2019年シーズン全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2019」が、3月15~17日に愛知県新城市を舞台に開催される。昨年までは11月に最終戦として行われていた新城だが、今年は3月に開催時期を移動。サービスパークが置かれた新城運動公園内は、昼間は春の陽気を感じさせる暖かさだが、朝夕は氷点下近くまで気温が下がるとの情報もある。
トップカテゴリーのJN1は、開幕戦で逆転勝利を果たした新井敏弘(スバルWRX STI)がランキングトップに立っている。昨年の新城を勝利している新井は「かなりツイスティなこともあって、新城は苦手意識のあるラリーだったんですが、昨年勝ったことで印象が変わりました(笑)」と語った。
「天気によってかなり状況は変わりそうです。僕としては雨になってくれた方が戦いやすいと思います。ドライになってしまうと、勝田選手が得意なステージなので……。ポイントリーダーと言っても、まだ1戦しか終わっていませんからね」と、新城を得意とする勝田範彦(スバルWRX STI)への警戒心をのぞかせた。
その勝田は「ホームイベントなんてとんでもない。どのラリーも変わらないです」と、苦笑い。新井が雨を望んだのに対し、勝田はドライでの勝負を望んだ。
「レッキでは路面はかなりクリーンで走りやすかったです。明日は天気次第ですね。雨の予報もありますし、もし降雨があれば、コンディションはかなり変わるでしょう。『Gampo North』でアドバンテージを築きたいところですが、雨になると思い切って攻めるのが難しくなるかもしれません。気温が下がるので、朝は路面の凍結も少し心配です」と、慎重に言葉を選ぶ。
嬬恋で新井と勝利を争った鎌田卓麻は全日本ダートトライアルと重なったため、今回のラリーをスキップ。一方、開幕戦を欠場した奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)が、今シーズン初登場となった。
「やっとシーズンが始まったという感じです。開催時期は変わりましたが、いつものステージを使っていますし、コンディションも11月開催と大きくは変わっていませんでした。ラリーを走るのが楽しみですね」と、笑顔をみせた。