全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2019」は、3月17日(日)のSS9までの走行を終えて、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)を逆転し、首位の座を奪還した。
3SSを残して奴田原と2番手の勝田との差はわずかに1.4秒となっており、2台が一進一退の激しい優勝争いを展開している。奴田原から14.2秒差の3番手には、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がつけている。
各クラス上位選手のコメントは次のとおり。
JN1 首位
奴田原 文雄
「プラン通りというか、Ganpoで負けるのがわかっているので、Onikuboで頑張るしかないです。なんとかGanpoの負けを少なくして、Onikuboでなんとかしたいです。これだけ得意不得意がはっきりしているのもすごいですよね。セッティングに関しても、僕らのクルマはサスペンションストロークが長くて、Onikuboのようなステージがあっています。みんな、Ganpoに合わせて固めのセッティングをしていると思うので。あとは短い公園ステージでもコツコツひろって(笑)。いつも2ループ目は勝田選手が速くなるので、なんとか差が開かないようにして、Onikuboで逆転できるようにしておきたいです」
JN1 2番手
勝田範彦
「奴田原選手にやられてしまいましたね。次のセクションのGanpoでしっかり走り切るしかないですね。路面は問題ありませんでした。午後はGanpoですね、問題は。公園のショートステージも2秒くらい負けてしまっているので、頑張らないと」
JN1 3番手
新井敏弘
「ターボトラブルで、パワーがまったく戻ってこない。昨日の途中からおそらく症状が出ていて『タイムが出なくて、おかしいな』と思っていたんだけど。サービスで交換します」
JN2 首位
眞貝知志
「あまりペースを上げられないので、我慢ですね。Ganpo Westは昨日とは使っているところが違って、舗装が新しいからか、μが低い気がします。これは気温が低いというよりも、路面そのもののグリップが低い気がします。いつものGanpoに戻った気がします。雨に合わせたセットにするわけにもいかないので、降ってきたらそれに対応するしかないですね。慎重にコントロールして走り切ります」
JN3 首位
山本悠太
「なんとかリードを広げることができました。0.9秒が10秒くらいになりました。昨日はOnikubolでマージンを稼げていたんですけど、あまり広げられていなかったので、次のGanpo Westは勝負になりますね。Ganpo Westは山口選手にやられることを想定して、走ったら逆に広げることができました。雨でタイヤがきついかもしれませんが、条件は一緒なので」
JN4 首位
高橋悟志
「昨日と変わらず、順調です。Ganpo Westはグリップが低くて、あまり上手くいかなかったです。午後は(天気が)もって欲しいんですが、雨が降っても頑張ります」
JN5 首位
天野智之
「ぼちぼち走っています。Ganpo Westで岡田選手がいいタイムでしていましたね。刺さらないように、無理をせず走っています。Ganpo Westではシフトフィールが悪くて、何度かシフトが想定通りに入らずに数秒のタイムロスがありました。午後のタイヤはギリギリまで考えます」
JN6 首位
大倉 聡
「抑えすぎてしまった気がします。それでもクルマ自体は悪くないです。今回は、絶対に完走しなければならないので……。雨が降っていない段階ではドライでいくしかないので、午後はドライでいくと思います。CVTは、タイヤが良くなってきて、旋回Gが出てくると、新しい課題が出てきます。午後から新しいソフトが入ってくるので、それを確認しながら、しっかり完走したいです」