2019年全日本ラリー選手権2戦「新城ラリー2019」は、3月17日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)に5.7秒差をつけて、今シーズン初勝利を飾った。
最終日、午前中のセクションでトップに立った奴田原を、勝田がSS11だけで17.4秒差をつける圧倒的なベストタイムで逆転。最終のSS12で奴田原がベストを獲り返したが、勝田には届かず。勝田が地元新城でシーズン初勝利を決めた。
「勝てて本当に良かったです。後半のGanpo Westでは渾身の走りができたと思っています。反省はOnikuboが遅いことですね。かなり力を入れて走っているんですが、奴田原選手に対してかなりのタイム差がついている。その辺りは考える必要があると思います」と、勝田は喜びの笑顔で語った。
一方、2位に終わった奴田原は「やっぱり結局Ganpoになりますね。午後はドライだったんですが、雨よりのセッティングにしてしまったこともタイムが伸びなかった原因です。でも、まだランサーでも十分戦えることを見せることができたはずです」と語り、誇らしげに愛機を見つめていた。
ターボトラブルが原因のパワーダウンに見舞われながらも、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)は3位表彰台。「クルマに関しては、ターボのトラブルがあったので仕方がないです。昨日の午後からだんだん調子が悪くなって、今日の昼のサービスで交換してからは、しっかり走ることができました」と、肩をすくめた。
4位を走行していた柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI)がSS8でコースオフを喫したことで、福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションX)が4位に浮上。JN2は眞貝知志/安藤裕一(TGR Vitz GRMN Rally)、JN3は山本悠太/山本磨美(トヨタ86)が、JN4は高橋悟志/美野友紀(スズキ・スイフトスポーツ)が、JN5は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、JN6は大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が、それぞれクラス優勝を飾っている。
新城ラリー2019 暫定結果
1. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) 1:03:46.9
2. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) +5.7
3. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +31.5
4. 福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションX) +1:31.2
5. 山本悠太/山本磨美(トヨタ86) +3:23.5
6. 山口清司/竹原静香(トヨタ86) +3:58.2
7. 高橋悟志/美野友紀(スズキ・スイフトスポーツ) +4:25.9
8. 眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN) +4:34.1
9. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +5:02.4
—
17. 大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT) +6:29.0