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ERCアゾレス:2日目にルキヤナクがリードを拡大、2位争いが激化

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC開幕戦アゾレスラリーは3月22日、競技2日目となるレグ1・セクション2に設定された7SS・91.55kmの走行が行われ、前日首位に立った2018年王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)がリードを40.1秒まで広げている、

今季からマシンをサンロック・レーシング製のC3 R5にスイッチしているロシアのルキヤナクは、地元ポルトガルチャンピオンのリカルド・ムーラ(シュコダ・ファビアR5)を一気に引き離して独走体制に入った。
「全てがとにかく完璧に進んだ。本当にハッピーだよ」とルキヤナクは満足を見せる。
「これで、今日はゆっくり休める。明日は集中するために、自分たちのペースを維持するよ。決して簡単なラリーではないが、とても走りを楽しめている」

そのムーラの背後には、「これまでのERC参戦で最高の出来」と手応えを見せるルーカス・ハバイ(ファビアR5)が6秒差に迫ってきている。前日2番手のピエール・ルイ・ルーベ(ファビアR5)は、この日最初のステージでスピンを喫した後、慎重な走りに徹してタイムをロス。しかし、その後はベストタイムも叩き出して2番手ハバイを4.9秒差と射程圏内に収めており、最終日は激しい2位争いが展開されそうだ。

ERC / Lenormand / DPPI

ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC / Jorge Cunha / DPPI

Toksport WRTのクリス・イングラム(ファビアR5)も、この日の午前にはスピンとストールを喫しタイムをロスしたが、総合5番手に踏みとどまり、ERC1ジュニアでは、部門トップのルーベに21.4秒差となっている。このイングラムに続く6番手に後退したのは、ERCジュニアチャンピオンのマリヤン・グリエベル(フォルクスワーゲン・ポロGTi R5)。この日はリヤのブレーキやシフトチェンジのトラブルに見舞われ、苦戦が続いていた。

ERC2では首位が入れ替わり、アルゼンチンのファン・カルロス・アロンソ(三菱ランサーエボリューションX)がこの日を部門トップで折り返した。最初のステージでパンクを喫して壁にヒットし、前日首位のセルゲイ・レメンニク(ランサーエボリューションX)に対し30秒をロス。その後、再びパンクに見舞われた上に、ドライブシャフトとクラッチも破損という憂き目に遭った。しかし、午後になると状況が一変。レメンニクにパワーステアリングトラブルが発生すると、午後のループで2回のパンクを喫し、7分あったマージンを一気に43.0秒まで掃き出してしまう。さらに、この日最後のスーパーSSではエンジンがかからず、無念のリタイア。アロンソに部門首位を譲ることとなった。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC3ジュニアも、エフレン・ラレーナ(プジョー208 R2)が首位に浮上。前日トップのペドロ・アンチューンとの差は8.8秒となっている。

ERC / Jorge Cunha / DPPI

競技最終日となる23日のレグ2には、5SS・108kmが設定されている。

ERCアゾレス暫定結果(レグ2終了時点)
1. A.ルキヤナク(シトロエンC3 R5) 1:24:12.0
2. R.ムーラ(シュコダ・ファビアR5) +40.1
3. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) +46.1
4. P.ルーベ(シュコダ・ファビアR5) +51.0
5. C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +1:12.4
6. M.グリエベル(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +1:26.9



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