2013年からのWRC参戦を目指しているフォルクスワーゲンモータースポーツ。クリス・ニッセンに替わり新チーフに就任したヨースト・カピートは英国オートスポーツの取材に応え、現状3カ年とされている参戦計画が延長される可能性を示唆した。
フォルクスワーゲンは現在、2013年から3カ年の計画で、ポロR WRCでのWRC参戦に向けて準備を進めている。ワークスカーとして2台体制を敷き、一台をセバスチャン・オジエがドライブ。さらに若手育成を目指しての3台目のエントリーの可能性もあるようだ。
「今の状況、作り上げているもの、そこから期待されることを考えれば、これが3年だけのための準備とは信じ難いだろう」とカピート。「VWは長い時間をかけて進めており、戦略的にも、そう簡単にプログラムを終えることはない」
カスートは、ポロR WRCのプロジェクトが順調に進んでおり、2013年の開幕戦になると見られているモンテカルロでの実戦デビューに向けて、今年はさらにテストを重ねる予定だとも語った。
「今年はテストに充てて、モンテカルロ(での新マシンをデビュー)を目指す計画だ」と言うカピートは、2013年よりも前にポロR WRCが競技参戦を行うことは、得られるものがあるとしてもその可能性は低いことを断言した。
カピートは、フォードが2005年のラリーオーストラリアでフォーカスRS WRCをデビューさせ、翌年から本格参戦を果たした際、当時の欧州フォードでのモータースポーツチーフを務めていた。