IRC第4戦ツールドコルスは5月12日、競技最終日となるデイ3の走行が行われ、IRC初登場となるMINIジョンクーパーワークスS2000を駆ったダニエル・ソルドがIRCデビューウィンを飾った。MINIは今イベントスタート直前にIRCへのマニュファクチャラー登録を行ったばかり。
激戦の2位争いを制したのは、ヤン・コペッキー(シュコダファビアS2000)。ピエール・カンパナ(プジョー207S2000)が3位に入り、IRCは久しぶりにトップ3がすべて異なるメーカーのマシンが出揃った。
4位は、プジョー207S2000のブライアン・ブフィエ。デイ2でのアクシデントでタイムロスを喫したアンドレアス・ミケルセン(シュコダファビアS2000)は5位に終わり、IRCターマック戦初勝利の望みはまたもおあずけとなった。
6位には昨年のWRCアカデミーチャンピオン、クレイグ・ブリーン(プジョー207S2000)が入った。
「このラリーで勝ててうれしいけど、本当にハードだった」とソルド。
「とても激しいバトルだったし、首位に立ってはいたけど、ずっとプッシュしなくちゃならなかったし、集中力も高めていかなくてはならなかった。そしてミスをしないようにね。IRCのシリーズがとても気に入ったよ。とてもコンペティティブだし、レベルが高い。僕のMINIも、すごくすごくいいマシンだ」
コリン・マクレーフラットアウト杯は、最終日6SSのうち5SSでベストタイムを叩き出したコペッキーが受賞した。
プロダクションカップでは、久しぶりに国際ラリーの舞台に復帰した2008年のPWRC王者、アンドレアス・エイグナー(スバルWRX STI R4)が優勝。トミマキネンレーシング製のマシンで初めてのラリーに挑んだ新井敏弘(スバルWRX STI R4)は2位に入った。
また2WDカップでは、優勝したペトル・アントン・ボチェッティ(ルノークリオR3)に続き、フランソワ・デルクール(ルノーメガーヌRS)が2位に入った。デルクールはプロダクションカップでも3位につけた。