4月25〜28日に開催されるWRC第5戦ラリーアルゼンチンは、暫定リストの段階でエントリーが26台に留まった。昨年は27台だった。
注目のエントリーはパラグアイ出身の40歳、アレハンドロ・ギャランティで、南米の主要ラリーで人気のトヨタ・エティオスR5がWRCに初参戦を果たす。エティオスは、WRCイベントに参戦する公認R5マシンとしては8モデル目。シトロエンとMスポーツは2台ずつのエントリーで、WRカー勢は10台。この中にプライベーターはいない。WRC2プロのエントリーは、シトロエンのマッズ・オストベルグ、フォードのガス・グリーンスミス、シュコダのマルコ・ブラシア・ウィルキンソンの3台。ヨーロッパからプライベーター参戦は、カエタン・カエタノビッチ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)のみとなっている。
FIAコダスールラリー選手権第2戦トランス・イタプアラリー、最終のロングステージは、そのギャランティのトヨタ・エティオスにとって悪夢のステージとなった。ディエゴ・ドミニゲス(ヒュンダイ i20 R5)をリードして優勝目前に迫っていたが、エンジンが45秒間止まってしまったのだ。燃料トラブルが原因と見られている。最終的にギャランティはフィニッシュすることができたが、ドミニゲスに8.4秒遅れの2位となった。優勝候補のグスタボ・サバ(シュコダ・ファビアR5)は、初日にサスペンショントラブルに見舞われている。
このラリーは、パラナ川を挟んでアルゼンチンの対岸、パラグアイのエンカルナシオンを拠点に開催された。
元スバルのワークスドライバー、チェビー・ポンスが、アンダルシアで開催されたスペイングラベル選手権第2戦ラリーシウダー・デ・ポゾバランコでシュコダ・ファビアR5を駆り、優勝を飾った。
フランスのロット、カプドナックで開催されたフランスグラベル選手権開幕戦ラリーテレ・デ・コースでは、スリッパリーなコンディションのなか、チボール・デュルベック(DS3 WRC)、ヨアン・ロッセル(C3 R5)、リオネル・ボード(DS3 WRC)とシトロエン勢が1-2-3フィニッシュを飾った。シトロエン以外の最上位は、ヒュンダイi20 R5のブリス・ティラバッシ。
オーストリアラリー選手権第3戦バインベルガーホルツ・ラバンタルラリーでは、ハーマン・ニューバウアー(フォード・フィエスタR5)が、ジュリアン・ワグナー(シュコダ・ファビアR5)を抑えて優勝を飾っている。
トヨタ・ヤリスAP4を駆るハリー・ベイツは、西オーストラリアで開催されたオーストラリアラリー選手権開幕戦メイクスモーキングヒストリー・フォレストラリーで、両ヒートを制した。TOYOTA GAZOO Racingオーストラリアのチームメイトで兄弟のルイスは、両ヒートを2位でフィニッシュ。スバルDoモータースポーツのモリー・テイラーは、電気系トラブルに見舞われている。
シリーズの第2戦は、オーストラリアの反対側、キャンベラが拠点のナショナル・キャピタルラリーで、選手権としては初めて1デイイベントとして開催される。
(Martin Holmes)