WRC、世界ラリークロスを通じて3つの世界タイトルを獲得したペター・ソルベルグが、プロフェッショナルドライバーとしてのキャリアに終止符を打つことを発表した。今季は、これまで支援してくれたファンにお礼の意味を込めて、人気イベントを中心にお別れツアーに回る。今後も、単発のメジャーイベントに参戦することはあるものの、シリーズ単位での参戦は行わないとしている。一方で、ともに世界ラリークロス選手権でタイトルを獲得したフォルクスワーゲン、モンスターエナジー、その他のパートナーとの取り組みは継続。2019年のプランとして、さらなるサプライズも計画しているという。
「ヘルメットは、まだ被ったままだということを率直に伝えたい」と語るペターは、2003年にWRCでタイトルを獲得、2014年には世界ラリークロスでもタイトルを獲得し、異なる2つの選手権でタイトルを獲得した最初のドライバーとなった。
「諦めたわけではない。今年、そして将来的にも、ビッグイベントに参戦はするが、世界選手権への参戦からは引退する。昨年の世界ラリークロス選手権が最後のシリーズ参戦だ」
「自分はドライビングを愛しているし、今後も常に走り続けるし、戦い続ける。しかし、どの方向に進んでいくのかを決めなくてはならない時が来た。そして、自分の決断は、プロフェッショナルでのドライビングを止めること。そして、自分のストーリーに新たな章を綴り始めることなんだ」
現在確定している「お別れツアー」の内容は、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(7月4−7日、英国)、ノルゲス・ラエステ・バッケロップ(7月17−20日、ノルウェー)とヒルクライム2戦、ジムカーナグリッド・ワールドファイナル(9月7日、ポーランド)となっており、参戦車両については現状明らかにしていないが、これまで様々な形でファンを魅了してきたペターだけに、ファン垂涎の企画を用意してくれるのではと期待される。