創立2季目を迎えたWRCアカデミーに、各戦で最もスポーツマンらしいクルーに贈られるスピリット・オブ・ザ・WRCアカデミーが創立された。開幕戦では、豪雨に見舞われたポルトガルで、川渡りでスタックした競技車両を救助したブレンダン・リーブスと姉でコ・ドライバーのリアノン・スミスが受賞した。
今季、2シーズン目のWRCアカデミー参戦に挑んでいるリーブスとスミスは、ポルトガル戦のデイ2に設定されたステージの川渡りでスタックしたヤジード・アルラジのフォードフィエスタS2000を、アカデミーワンメイク車両のフィエスタR2で牽引して救助。このステージはコンディション悪化のため、2ループ目ではキャンセルとなっている。
リーブスとスミスが見せたスポーツマンシップに対し、facebookのWRCアカデミーファンページには、「他のモータースポーツでこのようなスポーツマンシップを目にすることができるだろうか」など、賞賛のコメントが殺到し、これが受賞につながった。
リーブスは「ポルトガルのコンディションはかなり激しく、誰が牽引されることになってもおかしくはなかった。できる限り努力はしたけど、それでも水につかった他の車両を助けることはできなかった。牽引している様子の写真を見るとすごいことになっていたね。WRCイベントでこんなことをすることになるとは予想もしていなかったけど、だからこそ世界で最もタフな選手権と言えるのかもしれないね」とコメント。