プレイドライブ・ラリーチーム、日産ノート e-POWER NISMO Sでの初戦唐津に挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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プレイドライブ・ラリーチーム、日産ノート e-POWER NISMO Sでの初戦唐津に挑む

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プレイドライブ・ラリーチームが、2019年シーズンの初戦、全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2019 in 唐津」に挑む。昨年に引き続きドライバーは伊藤隆晃、コ・ドライバーは大高徹也が務めるが、マシンは「日産ノートNISMO S」から、発電用エンジンを搭載しモーターで駆動する「日産ノート e-POWER NISMO S」にスイッチ。CVT車両やハイブリッド、電気自動車が参戦可能な「JN6クラス」に挑戦する。

「ノート e-POWER NISMO S」は、専用ボディ補強や専用サスペンションなどを採用。インバーターとコンピューター(VCM)に専用チューニングを施したことで発電量が増加、同時に減速機も強化された。この結果、モーターのシステム最高出力は100kW、最大トルク320N・mと、ベースモデルから大きくパフォーマンスアップを果たしている。

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唐津を前に軽くシェイクダウンテストを行なった伊藤だが、「ノート e-POWER NISMO S」への第一印象を次のように語った。

「クルマの見た目は昨シーズンと一緒ですが、中身は別物です(笑)。クラッチのない2ペダルなので、シフトチェンジも含めて左半身を使うことがありません。ブレーキもモーターを使った回生ブレーキが効くので、通常のクルマとはフィーリングがかなり違います。ペダルワークの違いをすごく感じました」

テストでもあまり長い距離を走行できていないことから、ステージ走行中のバッテリー容量も含めて、実戦を走ってみないと分からないことが多いという。

「実際に長いステージを走ってみてどうなるか……ですね。バッテリー容量が減った後に、どのようにパワーが落ちるのか、しっかり見極めたいです。80km/hくらいまではご機嫌なんですが、踏みすぎてしまうとバッテリーを使いすぎてしまう。なるべく充電しながら走らなければならない。そのあたりの癖を掴みきっていないので、難しさを感じています」

それでも新たなシーズンを、新しいラリーカー、新しいクラスで迎えることに、伊藤は楽しみを感じている。
「今回、バッテリーなどのデータを含めて、良いフィードバックをチームに伝えられたらと思っています。僕らが参戦するJN6は、同じ『ノート e-POWER NISMO S』を使うチームも含めて面白い存在が多いクラス。彼らとどれくらいの差があるのか……。明日からのステージを楽しみにしています」



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