2019年シーズン全日本ラリー選手権第4戦「Sammy 久万高原ラリー」が、5月3~5日に愛媛県の上浮穴郡久万高原町を舞台に開催される。昨年はグラベルラリーとして行われた久万高原だが、2年ぶりにターマックでの開催となる。そして、今回トップカテゴリーのJN1に新井大輝がスバルWRX STIで登場する。
新井大輝は、父である新井敏弘がチーム代表を務める「アライモータースポーツ」からのエントリーとなり、久万高原以降の7戦に出場。コ・ドライバーを務めるのは小坂典嵩。小坂とは、最後に全日本ラリー選手権に参戦した2016年シーズン第9戦「新城ラリー」以来のコンビ結成となる。
「前回全日本に参戦した2016年の新城は、DS3 R3 MAXだったので、トップカテゴリーに戻ってくるのは4年ぶりになります。久万高原には2度の参戦経験があって、ターマックでは1回走りましたが、その時はリタイアしました。今回、レッキは楽しく行うことができたと思います。実戦を走るのは、昨年の9月にフィンランドのSMラリーを走って以来8カ月ぶりです。ドライビングのリズムやペースノートの作り方だったり、感覚を取り戻すのに時間がかかりましたが、レッキの2ループ目には合わせることができました」
今回、彼がステアリングを握るのは、アライモータースポーツがプリペアしたスバルWRX STI(GRB)となる。
「このGRBは練習車だったんですが、まさかこのクルマで全日本ラリーに出るとは思っていませんでした(笑)。でも、ドライブ経験もたくさんありますし、慣れているクルマですから問題はありません」
久々の実戦に向けて、新井大輝は以下のように目標を語った。
「レッキの段階で、路面は思ったよりもクリーンな印象でした。他の全日本選手権の道と比較すると、久万高原はハイスピードでトリッキー。しっかりとペースノートで合わせていきたいです。距離が長いことは逆にありがたいですね。2~3kmのステージを全開で走るのは簡単ではありませんが、14km前後であれば、WRCで走ってきたステージとそれほど距離は変わりませんから。まずは1ループ目は様子を見るつもりです。表彰台を狙える位置につけて、そこからどうするかですね」