WRC第4戦アルゼンチンはすべての競技スケジュールを終えて、シトロエンのクリス・ミークがWRC初優勝を達成、チームメイトのマッズ・オストベルグが2位を獲得した。シトロエンの1-2フィニッシュは2012年のラリーフィンランドでセバスチャン・ローブとミッコ・ヒルボネンが達成して以来となる。
この日は有名ステージのエル・コンドル。16.32kmを2回走行するという設定で、最終SSはパワーステージとなっている。オープニングとなったSS11はヒュンダイのダニ・ソルドがベストタイム。ミークはソルドから18.3秒遅れの6番手タイムとなり、総合2番手のオストベルグとは27秒差に縮まった。このSSではフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラがエンジン不調を訴え、最終的にはSS11走行中にリタイアを喫する憂き目に遭った。これにより順位が繰り上がり、Mスポーツのエルフィン・エバンスが総合3番手に。
最終SSもミークは5番手タイムで慎重に走り切り、悲願のWRC初優勝を獲得。恩師であるコリン・マクレーに捧げる勝利となった。オストベルグはSS3番手タイムでボーナスの1ポイントを獲得し、総合タイムで18.1秒差の2位、3位にはエバンスが入った。4位はサバイバルラリーで生き残ったジポカー・チェコ・ナショナルチームのマルティン・プロコップ、5位にパワーステージ2番手となり2ポイントを加算したヒュンダイのソルド、6位はシトロエンのハリ・アル‐カシミというオーダーとなった。また、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエはパワーステージでベストタイムをたたき出し、きっちりと3ポイントを獲得してみせた。
ラリーは中南米連戦を終えて再びヨーロッパへ。第5戦ポルトガルは5月21日-24日に開催される。
【WRCアルゼンチン暫定総合順位】
1.クリス・ミーク(シトロエン) 3:41:44.9
2.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +18.1
3.エルフィン・エバンス(フォード) +3:27.4
4.マルティン・プロコップ(フォード) +6:26.1
5.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +10:46.7
6.ハリ・アル‐カシミ(シトロエン) +11:19.9
7.アブドラジズ・アル‐クワリ(フォード/RRC) +16:02.6
8.ディエゴ・ドミンゲス(フォード/R5) +18:48.2
9.グスタボ・サバ(シュコダ/S2000) +21:20.6
10.フェデリコ・ビラグラ(フォード/MAXI) +25:19.6