ラリーGBの将来が不透明となっている。BBCのインターネットサイトでは、英国のモータースポーツ連盟と北アイルランドの連盟が協議を行い、ラリーGBのウェールズ政府との3年間に渡る開催契約を1年に短縮し、2020年のラリーGBをアイルランドで開催することを視野に入れていると伝えられている。
アイルランドの実業家で、長年に渡りアイルランドの名門ラリー、サーキットオブアイルランドのプロモーターを務めるボビー・ウィリスは、2007年と2009年に国境をまたいで北アイルランドで開催されたWRCの復帰を目指してきた。WRCの英国戦を北アイルランドでターマック戦として開催するべきか、アイルランドで独自のグラベルイベントを立ち上げて長いリエゾンを設定して2国開催を行うか、どちらで提案するかの話し合いが行われている。
このプロジェクトの障壁となっているのは、北アイルランドに実効的な統治政府がないことと、英国がEUを離脱した場合の国際的な影響が未知数であることだ。
5月31日に開幕するWRCラリーポルトガル。直前になって市街地ステージのガイアがキャンセルになったことで、改定されたルートが発表された。新ルートのステージ総数は18SSとなり、市街地でのステージはなく、金曜日の夜、ルーサダで2台並走のスーパーSSを1本行うのみとなる。
金曜日のステージ、アルガニヒルズ(写真)は、WRCでの使用は2001年以来。その後、連絡路の多くが舗装されている。ゴイス(SS2/5)とアルガニ(SS3/6)は、それぞれ古いステージエリアの西端、東端に位置する。イベントは、ラリーHQのあるポルトのマトシンホスから100km以上南下したコインブラでスタートを迎える。土曜日は、ポルトガル北部、最終日はファフェ周辺を拠点都市、ジャンプスポットで有名なファフェが最終のパワーステージとなる。
ヤリ・フッツネンが、いよいよWRカーデビューを果たす。ヒュンダイ・モータースポーツがエントリーするi20クーペWRCで、フィンランド選手権のリーヒマキラリーに参戦する。また、MスポーツからWRC2プロに参戦するガス・グリーンスミスも、ラリーポルトガルではWRカーで参戦する。
(Martin Holmes)