今季のWRC、ヨーロッパでのグラベル初戦となる今週のラリーポルトガルに、Mスポーツは3台のフォード・フィエスタWRCをエントリーさせる。レギュラードライバーのエルフィン・エバンス、テーム・スニネンに加え、ガス・グリーンスミスがWRカーデビューを果たす。
昨年のこのイベントでは、エバンスとスニネンがダブルポディウムを達成しているMスポーツは、今季も力強いパフォーマンスを披露するために、4日間のプレイベントテストを敢行した。
過去7回ポルトガルに参戦しているエバンスは、昨年は自己ベストとなる2位でフィニッシュしている。
「ラリーポルトガルは、伝統の一戦。ここでの経験が豊富なドライバーは多いし、トップリザルトを狙ってみんなプッシュしてくる。自分たちも同じだ」とエバンス。
「ここではいつも、いい速さを見せられている。テストでのフィーリングもよかった。今、戦いは非常に接戦になっているが、全てが噛み合えば自分たちも昨年のようなリザルトを狙えない理由はない」
昨年のポルトガルでは、自身初めてポディウムに上がったスニネン。今年に入ってからはラリーをリードすることも経験している他、安定性も高まっている。
「このラリーはこれまでに4回参戦している。これよりも慣れているイベントは、フィンランドくらいだ!」とスニネン。
「昨年、ここで初めてポディウムに上がっているので、今回も好リザルトに加わっていきたい。それができるという手応えも感じている。金曜日は地盤の固い新しいステージが多く、タイヤの摩耗も激しいので一番タフな日になる。砂利掃きが多ければ、アドバンテージをつかむために自信が必要だ。戦いは今、常にタイトになっているからね」