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WRC第7戦ポルトガル:競技初日を終え、タナックを先頭にトヨタが1-2-3。勝田はWRC2の5番手

©TOYOTA

WRC第7戦ポルトガルは競技初日を終えて、トヨタのオィット・タナック、ヤリ‐マティ・ラトバラ、クリス・ミークが1-2-3体制を構築。それをヒュンダイのティエリー・ヌービル、シトロエンのセバスチャン・オジエが追う展開となっている。

ラリー初日はSS1〜SS7、94.50kmで構成される計7SSが戦いの舞台となる。気温は朝から30度近くまで上昇し、路面はドライ。先頭走者のオジエにとっては、砂利掻きのタイムロスを最小限にとどめておきたいところだ。オープニングステージSS1はヒュンダイのダニ・ソルドがベストタイムをマーク。2番手にはトヨタのタナック、3番手にMスポーツ・フォードのテーム・スニネンというオーダーでラリーはスタートした。

HYUNDAI


SS2ではタナックがベストタイムをマークし、総合首位のソルドに0.5秒差と迫る。この時点でタナックの後ろにはラトバラとミークがつけており、トヨタが盤石の体制を敷きつつあった。続くSS3では、リーダーのソルドがマシントラブルで大きくタイムロス、チームメイトのセバスチャン・ローブも燃料系のトラブルにより脱落するなど、ヒュンダイにとっては厳しいSSとなってしまった。一方、ベストタイムをマークしたタナックは難なく総合首位の座に就き、ラトバラとミークもそのまま繰り上がり、トヨタがトップ3を占める格好となった。

Red Bull


サービスを経たSS4ではソルドが再びベストタイムをマークするが、すでに18分以上の遅れを喫しており上位浮上の可能性はないに等しい状況だ。続くSS5ではスニネンがベストタイムをマークし、ミークをかわして総合3番手の座を奪うことに成功したが、SS6でブレーキに不調をきたして大きくタイムロス、総合6番手に順位を落としてしまった。このSS6でベストタイムをマークしたのはヒュンダイのヌービル。前を行くオジエをかわして総合4番手に浮上している。

この日最後のSSとなるのは、ロウサダの2台同時走行SS。ヌービルはここでもベストタイムを刻み、前を行くトヨタ3台との差をじわりと詰めた。この日の走行を終えて、首位タナック、2番手にラトバラ、3番手にミーク、4番手にヌービル、5番手にオジエ、やや開いて6番手にスニネンというオーダーとなっている。

M-SPORT

勝田は一時WRC2の2番手につける好走を見せていたが、SS6でパンクに見舞われ順位を落としてしまい、5番手でこの日を終えた。SS3ではベストタイムをマークしたほか、3度の二番時計を刻むなどスピードを見せており、明日以降の上位進出にも期待がかかる。

TOYOTA


競技2日目はSS8〜SS13の計6SS。SS距離160.70kmという山場の1日となる。3番手ミークと4番手ヌービルとの差は1.4秒、ヌービルと5番手オジエの差は1.6秒と詰まっており、明日は3番手争いが目の離せない展開となりそうだ。オープニングのSS8は日本時間6月1日16時38分スタート。

WRCポルトガル SS7終了後暫定結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 1:03:26.7
2. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +17.3
3. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +22.8
4. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +24.2
5. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +25.8
6. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:15.7
7. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +1:22.1
8. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +1:23.7
9. O.ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +3:45.2
10. J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5エボ) +3.49.3
15. 勝田貴元(フォード・フィエスタR5) +4:26.5



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