日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第2戦/アジア・パシフィックラリー(APRC)第3戦「MONTRE 2019」は、6月9日に、群馬県嬬恋村を起点に2日目のルートを走行。JSRは前日からの順位を守った小西重幸(スバル・インプレッサWRX STI)が、トップフィニッシュを果たした。一方、JSR2位、APRC/アジアカップのウイナーの座は、川名賢(シトロエンDS3 R3-MAX)が手にしている。
コンディションが悪化したこともあり、最終ステージがキャンセルとなったこの日も、小西はベテランらしく確実に走行。2位の川名に2分09秒7の大差をつけて優勝を手にした。
「最高ですね。出来すぎていて、自分でも驚いています。気をつけるべきは石だけじゃなくて、結構ウエットの箇所はすべりやすく、ニュージーランドの有名ステージ、モツを思い出しました。後ろのペースを見ながら、とにかくパンクしないように気をつけて走りました。次はラリー北海道に出たいと思っています」と、笑顔で語った。
昨シーズンまでは全日本選手権で使用していた、シトロエンDS3 R3-MAXを駆った川名は、この日のスタート時点で5.7秒だった3番手(APRC/アジアカップ2番手)の増村淳(三菱ランサーエボリューションX)との差を、22秒にまで広げてみせた。
「本当に良かったです。一番最後のSSまで気が抜けなかった。勝利をチームにプレゼントできたので良かったです。今回のラリーは普通に走っていてもクルマが壊れてしまうような道だったので、ラインを選びながら走りました。厳しいラリーを走り切ったことで、また一歩、次のステップに進めるかなと思います」と、ホッとした表情を見せた。
また、前日大きなダメージを受けたヤリス4WDでサービスに戻ってきたマイケル・ヤングは2日目に追い上げを見せて、APRCの3位に入っている。
JSR4位は、次戦以降は全日本ラリー選手権JN3クラスに参戦するヘイキ・コバライネン(GT86 CS-R3)が入った。
「たくさん学んだステージもあったし、うまく走れたステージもあった。全体的にすごく楽しめたよ。3週間後にタイでSUPER GTがあって、その後日本に戻ってきてカムイにこのクルマで出る予定なんだ」と、ラリーを振り返った。
MONTRE 2019 APRC/JSR 正式結果
1. S.KONISHI/T.HSIEH Graduale rally racing 1:21:15.8
2. S.KAWANA/T.ISEYA CUSCO RACING (A.CUP) +2:09.7
3. A.MASUMURA/S.TAKEHARA SUPER ALEX TROOP (A.CUP) +2:31.7
4. H.KOVALAINEN/S.KITAGAWA Rally Team AICELLO +2:36.5
5. M.YOUNG/M.READ CUSCO RACING (A.CUP) +2:46.2
6. Y.KOHAMA/M.FUJITA TRD (A.CUP) +6:12.3