WRCイタリア、優勝確実の状況でスタートした最終ステージでのトラブルで勝利が泡と消えたオィット・タナック。繰り上がって優勝を獲得したダニ・ソルドが所属するヒュンダイ・モータースポーツ代表のアンドレア・アダモが、TOYOTA GAZOO Racing WRTの心情を察し、コメントを寄せた。
「個人的には、このリザルトはかなり受け入れ難いものだ。何よりもまず、TOYOTA GAZOO Racingの皆さん、トミ、オィットとマルティンに向けて、文句なしに飾るはずだった勝利がこのような残酷なかたちで奪われてしまったこと、その気持ちは我々にも痛いほど良く分かるということを伝えたい。自分たち自身の力で道の上で得たのではなく優勝を受け継いだ形になったのは、今シーズン、これで2度目。しかし、こうした形でリザルトを得ることに頼るわけにはいかない。同情しすぎる目線で見てしまっている自分がいるが、状況としてはこれは現実だ」
「同時に、週末を通してプロフェッショナルな仕事をしてくれたダニとカルロの働きをうれしく思う。3クルーの全員が、それぞれ今日の状況のなかで、ポジションを獲得してくれた」
ヒュンダイは3月のラリーフランスでも、首位につけていたMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスが最終ステージでパンクに見舞われたことにより、ティエリー・ヌービルが勝利を得ている。