2019年のニュルブルクリンク24時間レースに出場したSUBARU/STIは、総合19位(暫定)で完走を果たし、SP3Tクラスで2年連続、通算6回目の優勝を獲得した(写真は予選レースのもの)。チーム体制は辰己英治総監督のもと、カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人の4人がドライバーを務め、例年どおりこれにスバルディーラーのメカニックが加わる布陣だ。
SUBARU/STIが走らせるWRX STIは、予選総合51番手、SP3Tクラス首位からレースをスタート。ステアリングを握るのは井口卓人だ。WRX STIは序盤3時間を経過したあたりでGT3車両との接触があり、グリーンに押し出されるハプニングはあったものの、大きなトラブルはなし。その後もWRX STIはトラブルフリーで走行を重ね、クラッシュの頻発する難コースを無傷で駆け抜けていく。
レースを通じて天候も安定しており、夜が明けて急激に温度が上がっていくタイミングでもWRX STIにトラブルの兆候はみられない。日曜日の朝8時半、WRX STIはブレーキパッドを交換。8人のディーラーメカニックたちが手際よく作業を進め、何事もなかったようにコースに送り出すことに成功した。
レース終盤を迎えてもWRX STIの勢いは衰えることなく、SUBARU/STIは首位を守り切って通算6度目のクラス優勝を飾ってみせた。
辰己監督は「皆さんのおかげでなんとか勝つことができ良かったです。ホッとしたという感じですね。今年は色々な支援とバックアップ、ファンの方々の声援も増えていたのも感じていましたし、なんとか勝ちたいと思っていました。ありがとうございました」と、TVのインタビューに応えてレースを振り返った。