ヒュンダイは、WRC第9戦ラリーフィンランド(8月1−4日、グラベル)のドライバーズラインナップに、ティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセンに加え、クレイグ・ブリーン(写真右)を起用することを発表した。
2016年のフィンランドでは自身初のポディウムフィニッシュを飾っているブリーンは、コ・ドライバーのポール・ネイグルとともにヒュンダイのマニュファクチャラーズ選手権争いの戦力として期待がかけられている。前戦サルディニアで1−3フィニッシュを達成したヒュンダイは、現在マニュファクチャラーズ選手権ではリードを46ポイントに広げている。
ブリーンがフィンランドで駆るヒュンダイi20クーペWRCのカーNo.は42。6月25日には、ドイツ・アルゼナウにあるチーム拠点でシート合わせを終え、その後プレイベントテストに参加する。さらに6月12−14日にはWRCプロモーショナルイベントとして開催されるラリーエストニアにも参戦。エストニアのステージは高速グラベルでラリーフィンランドのステージとも類似することから、このイベントにはミケルセンも参加する予定だ。
この電撃的な抜擢にチームディレクターのアンドレア・アダモは「ラリーフィンランドは、非常に特徴のハッキリしているイベント。チームにもクルーにも、大変なチャレンジだ。選手権争いが佳境を迎え、マニュファクチャラー間の戦いが接戦になっていることから、フィンランドにクレイグ・ブリーンを起用することを決めた」とコメント。
「彼は、過去にもラリーフィンランドで強さを見せているし、経験も豊富だ。これは我々にとって非常に貴重な存在となる。フィンランドと特徴が似ているラリーエストニアへの参戦とプレイベントテストで、しっかり彼の準備を整えていく」
選手権争いの体制強化に白羽の矢が立ったブリーンは「フィンランドにヒュンダイから参戦して、WRカーに戻れるチャンスを与えられて、本当に喜んでいる」とコメント。
「今年は、辛抱強く待ちながら、他のドライバーが走っているのを見ている時間が長かった。このワンオフのチャンスを与えてもらえて、光栄だよ。フィンランドは、自分が最も参戦している数の多いWRCラウンドなので、この経験をチームに活かしていきたい。フィンランドまでマシンに乗る時間は十分ある。もちろん大きな試練であることには違いないが、取り組む準備は整っている。自分が乗る#42は、1998年にカートでレースを始めて以来、使っている数字。これで、運をつかんできたんだ。その力が今でも残っていてくれるといいね!」