アメリカン・ラリー・アソシエーションシリーズ(ARA)第5戦アイダホラリー・インターナショナル(グラベル)が、6月22−24日に米国アイダホ州アイダホシティで開催された。スバル・モータースポーツUSAは、シリーズでも最もナローでテクニカルなステージが特徴的なこのラリーで、厳しい状況に直面した。
2週間前のオレゴン・トレイルラリーを優勝で飾っていたスバルWRX STIのデビッド・ヒギンズは、先頭スタートでステージを走行。序盤は首位に立ちリードを維持していたが、デイ1の中盤でパワーステアリングにトラブルを抱え、4分近くのロスを喫してしまう。トラブルが解決した後は追い上げを見せ、この日を総合2番手で折り返した。一方、チームメイトのオリバー・ソルベルグは序盤に別のメカニカルトラブルを抱え、最終的にリタイアを余儀なくされた。
首位につけるプライベーターのジェフ・シーホーン(スバルWRX STI)との差は1分に満たない中で迎えたデイ2、ヒギンズは午前中の間に首位を奪回し、午後には差を広げていたが、最終ステージの難関セクションでコースオフ。20分以上かけてコースに復帰したヒギンズはステージを走り切り、総合8位でラリーをフィニッシュした。デイ1をデイリタイアしていたソルベルグは総合優勝の望みは消えたが、ハードなプッシュを続け、合計で5本のステージウインを獲得して、総合9位でフィニッシュした。
ARAアイダホ 最終結果
1. J.シーホーン(スバルWRX STI) 2:28:39.6
2 . K.スタニック(スバルWRX STI) +3:52.5
3. C.スティーリー(スバルWRX STI) +6:01.7
4. B.リンド(スバルWRX STI) +11:07.2
5. F.バグリン(スバルWRX STI) +16:56.3
6. C.ミラー(フォード・フォーカスZX3) +20:42.1
7. B.モリス(三菱ランサー) +21:25.5
8. D.ヒギンズ(スバルWRX STI) +21:53.8
9. O.ソルベルグ(スバルWRX STI) +39:14.6