ペター・ソルベルグが展開するPSエンジニアリングが、今季のIRC7戦でフォードフィエスタS2000を走らせることが決まった。ドライバーはこれまでPWRCを中心に活躍を見せてきたスウェーデンのパトリック・フローディン。タイヤはハンコックを使う。
「IRCのバトルは僅差になっていることが7戦の参戦を決めた鍵」と語るソルベルグは、2011年に当時IRCイベントとして開催されたラリーモンテカルロにプジョー207S2000で参戦した経験がある。「モンテでは、IRCがいかにコンペティティブなシリーズであるかを痛感した。でも、パトリックはかなりイイ線に行くと思う」
27歳になるフローディンのIRC初参戦は、2009年にウスペンスキーラリーテクニカからスバル・インプレッサで参戦したラリーロシア。今季は5月のコルシカを皮切りに、イプルー、サンマリノ、ルーマニア、ズリン、ブルガリア、サンレモの、ターマック5戦・グラベル2戦に挑む。
「コルシカはすごくトリッキーな難しいラリーだが、自分の経験を彼に伝えたい。パトリックとは既に一緒にテストを行っているし、同乗して指導もしていくつもり。その方が具体的なサポートができるんだ」とソルベルグ。
PSエンジニアリングはスウェーデンを拠点としており、フローディンは既にチームと共にフランスで2日間のテストを行った模様。
「このようなプロフェッショナルなチームから参戦できるなんて、本当にエキサイティング。最高のチャンスを手にしたよ」と笑うフローディン。今季のラリー初戦は5月11日に開幕するコルシカとなるが、5月4-5日にはスウェーデンで開催されるカマロカップでブリングスレーシングチームからレースにも参戦する予定になっている。