7月12-14日に開催される超高速グラベルラリー、ラリーエストニアのエントリーリストによると、WRカーが8台、R5が13台、トラックが15台登場する。FIAが「プロモーショナルイベント」として掲げるイベントをWRCのスタッフが視察に訪れることは間違いないが、ラリーファンにとっては、選手権外でエントリーする4台のWRCワークスと、GAZトラックのエントリーが魅力だ。GAZはエストニア国内戦で人気のサイドショーカテゴリーで、ロシアのトラックをコンバートしたもの。
さらに注目を集めているのは、WRC5勝をマークしている元Mスポーツのワークスドライバー、マルコ・マルティンがWRカーで登場することだ。また新型フォード・フィエスタR5は、このラリーで実戦デビューを飾る。1台はテーム・スニネン、もう1台は勝田貴元がステアリングを握る。
= = = =
FIA 北中米ラリー選手権は、カナダ・ケベック州リッチモンドを拠点としたラリー・オートインターナショナル・ベーデシャルルを総合2位でフィニッシュしたリカルド・トリビーノが選手権リードを拡大した。優勝はミニ・ジョン・クーパー・ワークスWRCのジョエル・レバック。このラリーはシリーズの第3戦で、カナダ国内選手権も併催されていた。
= = = =
2019/2020インドラリー選手権開幕戦チェンナイラリーで、マヒンドラXUV300 R2でのデビュー戦となったガウラブ・ギルが総合3位でフィニッシュ。 しかし、チームメイトのアミラジット・ゴーシュはフロントサスペンションのトラブルでリタイアとなった。
このマシンは、パーツの一部が税関通過が遅れているためにフルのR2スペックではなく、在庫のギアボックスと、アップグレードしたエンジンチューン、わずかに大型化されたターボでの走行となったが、LSDは搭載していなかった。序盤はセッティングが当たりギルは2番手につけていたが、動物によりタイムロスを喫し3番手に後退した。ギルが履いたタイヤはJKタイヤで、ゴーシュはマヒンドラの長年のサプライヤーであるMRFタイヤを使った。イベントは、フォルクスワーゲンのディーン・マスカレナスが優勝を飾った。
なお、ギルはWRC2に新型のフォード・フィエスタR5で3戦出場する予定となっている。
(Martin Holmes)