プロとしてのWRCキャリアに終止符を打つ事を発表し、今年はお別れツアーに回っているペター・ソルベルグが、10月3−6日に開催されるWRCラリーGBにフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で参戦することになった。さらに、息子のオリバー・ソルベルグも同じマシンでWRCデビューを飾る。
2003年にWRCタイトルを獲得しているペターは、ラリーGBには過去15回参戦しており、うち4回で優勝をマークしている。ペターが初めてラリーGBに参戦した当時まだ1歳だった息子のオリバーは、今年18歳。ペターがWRCキャリアを終えるのと入れ替わりに、父と同じマシンでWRCデビューを果たす。
「ラリーGBは自分にとって特別な一戦。ここで自分のWRCキャリアに幕を閉じることができるなんて、素晴らしいよ」とペター。
「このラリーには本当にたくさんの思い出がある。初めてWRC優勝を飾り、その1年後にはタイトルを獲得した。コ・ドライバーのフィル(・ミルズ)もウェールズ出身だったから、彼にとっても特別な思いのあるイベントだ」
「そのイベントで、息子のオリバーが初めてWRC戦に参戦するのだから、感慨深いラリーになる。1人が幕を閉じ、もう1人が幕を開ける、ソルベルグ一家にとって最高の瞬間になる」
ただし、オリバーのラリーGB参戦は、居住するスウェーデンの運転免許試験に合格してから確定する。そのオリバーは、ラリーGBに初参戦することについて「素晴らしいこと、とにかく信じられないよ」と興奮を隠さない。
「パパがこのラリーを走ったり、勝ったり、たくさんの思い出がある。今年の初めには、スウィートラムのステージでテストもやったが、初めて走った時はすごい衝撃だった。テレビで何度も見た場所だし、そこをWRCのゲームでも走った。今回のGBでは、とにかく楽しみたい。経験を積みながら、ドライビングを満喫したい。何かサプライズを起こしたいとは思っていない。フィニッシュして、シーズンで最もテクニカルなラリーと聞いているこのイベントのことをできるだけ多く学ばなくてはならない」