今週開催されるWRCフィンランドに向けて、シトロエンはC3 WRCをアップグレードして臨む。フロントアクスルを変更してセッティングの選択肢が広がったほか、それ以外のオプションもプレイベントのテストでは好感触を得ているという。
2013年には、北欧外ドライバーとして数少ないフィンランド優勝を飾っているオジエは
「このラリーは、タイトルライバルの1人にとっては庭で行われるようなものなので、厳しいチャレンジになる」と語る。
「でも、自分もブレイク中にしっかり充電することができたので、リフレッシュできた。いつも通り、戦いに向けて準備は整っている。高速のステージなので、思い切り攻めるためにはマシンと一体になる必要があるラリー。C3 WRCのフィーリングがとてもいい状態で2日間のテストを終える事ができた。今回はアップグレードも導入しているので、セッティング面でも今後に向けて選択肢が広がった」
一方のラッピも、フル参戦の初年となった2017年に鮮烈な母国初優勝を飾っている。今回のテスト前には、ステージの性格が似ているラリーエストニアに参戦し、準備も万端だ。
「エストニアで高速ステージの感触をつかみ、その後にフィンランドで行ったテストでは基本的なセッティングをファインチューニングすることができた」といい流れを築いている事をアピールするラッピ。
「グリップが高まり、C3 WRCのハンドリングはさらに改良された。このイベントは言うまでもなく、僕ら全員にとって特別な一戦。一番は楽しむこと。それができれば、結果は自然についてくる。いずれにしても、自分は手応えをつかんでいるし、ベストを尽くす構えだよ」