ラリーアルゼンチン、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。50km超のロングステージを中心にドラマが連発し波乱となった一日を終えて、シトロエン勢が1-2体制を築いた
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合首位
「究極に難しい日になることは分かっていた。一番経験のあるドライバーですら、トラブルに見舞われたんだからね。でも僕たちに関して言えば、DS3 WRCは完璧だった。路面はすごくラフだったが、マシンのフィーリングはとてもよかったしタイムもよかった。とにかく自分のドライビングに専念した。今のところはすべて順調だから、何も変える必要はないよ!」
マッズ・オストベルグ/総合2位
「スタート前に立てた計画通りに進んだ。リスクを一切負わずに自分のペースでのドライビングを目指した。難しい一日を終えて2位につけられて素晴らしいよ。ラリーのこの先に向けていい流れだ。特に、上にいるのもチームメイトなんだからね。明日もこの調子を続けなくては」
ハリッド・アルカシミ/総合8位
「とてもラフだった。最初のループは感触をつかむために慎重に行こうと決めた。その後は少しずつペースを上げようとがんばっていた。午後はソフトタイヤで行った。最後の20kmは一層難しくなったが、これも自分たちの戦略のうちだ」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリマティ・ラトバラ/総合3位
「本当にドラマの多い一日だった。僕にはなかったが、チーム全体にはね。コンディションは、予想通りではあったが、人にもマシンにも非常にタフだった。戦略で言えばスタートからはあまりハードにプッシュしないようにしていた。それがうまく行った。SS6ではパワートレーンにトラブルがあった。その後は、本来の走りをすることができず、クリス・ミークに1分近くの差がついてしまった。とにかく、この厳しい一日を終えて、サービスにマシンを持ち帰ることができてハッピーだよ。明日は、完全集中して、上位にいる2台のシトロエンにプレッシャーを与えていく。まだ先は長いからね」
セバスチャン・オジエ/SS3でデイリタイア
「今朝の最初のステージをスタートするまでは、すべていつも通りに進んでいた。そして、スタートからわずか10kmで、突然パワーがなくなってしまった。エンジンはいつもとは違う音が聞こえた。フィニッシュ手前の7kmでストップしてしまい、マシンを停めた。ここで勝つチャンスを失ってしまい、本当に残念だ。でも、これもモータースポーツ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたのだから、文句を言うことは何もない。今回はとにかく、アンラッキーだったんだ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合4位
「誰にとっても難しい一日だったから、4位でこの日を終えることができたことには満足していいと思う。今日の終わりをステージウィンで締めくくることができたのは、もちろん本当にうれしいよ! 滑り出しはよかったが、今日最初のロングステージでは、フィニッシュ手前15kmでパワーステアリングが破損した。そこからSS3まで、パワステなしで走らなくてはならず、かなりタイムをロスした。残りもタフで長い2日間が残っているので、集中を切らさずに行きたい。まだポディウムは視野に入っている」
ティエリー・ヌービル/総合7位
「午前中の2本は誰にとっても難しかった。僕らはパンクして交換し、何分もロスした。2本目ではアンドレアスに追いついたが、埃でスタックしてしまった。彼を抜くために少しプッシュしなくてはならなかったが、接触が強過ぎてしまった。幸いすべて問題なく、両方ともマシンをサービスに持ち帰ることができた。午後はリズムをつかんだ。明日もプッシュしていく」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合5位
「いい一日になったと思う。SS2ではヌービルの後ろで詰まってしまったが、タイムは取り戻せると思う。SS3の終盤は、かなりラッキーだったと思う。バンクに引っかけてステアリングにダメージを受けてしまった。でもサービスで、メカニックがいつものように素晴らしい仕事をしてくれた。手応えのある一日だったと思うし、まだリタイアせずに残っている。明日も厳しい一日になるが、バトルを楽しみにしている」
オィット・タナック/SS4でデイリタイア
「どうやら僕は、いま選手権の中で最もアンラッキーなドライバーなようだ。ドライバーの視点から言えば、今日起きたことをどうすれば避けられたのか、まったく分からない。1速でウォータースプラッシュに入ったのだが、水の中に石がありそれでホイールがもげた。できることを尽くしていくしかないが、人生には厳しい時もある。自分を奮い立たせてプッシュを続けていくしかない」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/SS4前のリエゾンでデイリタイア
「今日は間違いなく、僕らの日ではなかった。いつものタイヤダメージが、最悪の形で現れてしまった。すぐにパンクしたタイヤを交換していれば、まだマシだったかもしれない。タイヤがリムから外れて、その破片でダンパーがダメージを受け、何も吸収しなくなり次のステージでは使い物にならなかった。メカニックたちは新しいマシンを組み立てるような仕事を30分で終えてくれたが、競技を続けることはできなかった。本当に申し訳ない気分だ。日曜日のパワーステージでは少しでも選手権ポイントを獲得することを狙う」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/日中サービスでデイリタイア
「午前の最初のロングステージ、スタートからわずか3kmのところでギアボックスのマウントが破損し、それが他の部分のトラブルを引き起こした。手の尽くしようがなく、日中サービスで直してもらうしかなかった。あいにく、エキゾーストマニホールドが壊れていたため、午後のループまでに直すことができなかった。ラフなラリーになるとは思っていたが、予想以上にハードだった。明日はラリー2で再スタートし、経験を積んでいく」