8月1日(木)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが開幕。フィンランド中部ユバスキュラの市街地でSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。
第8戦ラリー・イタリア サルディニアから約6週間のインターバルを経て、第9戦ラリー・フィンランドが開幕した。1日は、午前9時からサービスパークが置かれるユバスキュラの西側でシェイクダウンが行われ、全長4.26kmのコース「ヴェサラ」でタナックがベストタイムを記録。ミークとラトバラは、他のドライバーと6番手タイムを分け合った。
その後、午後7時からSS1「ハルユ1」が行われ、ユバスキュラ市街地のターマック(舗装路)と、公園内のグラベル(未舗装路)の両路面を走行する全長2.31kmのステージで、タナックがトップと0.7秒差の2番手タイムを、ミークが1.2秒差の3番手タイムを記録した。また、ラトバラはふたりのライバルと6番手タイムを分け合い、首位と2.4秒差の総合8位で競技初日を走り終えた。
トム・ファウラー(テクニカル・ディレクター)
「朝のシェイクダウンでは、クルマが正常に機能しているかどうかを確認しました。オィットは非常に速いタイムを記録し、ヤリ-マティとクリスも良いタイムでした。しかし、フィンランドではごく当たり前のことですが、各トップドライバーのタイムは非常に接近していました。技術的な問題は何もなくポジティブなスタートを切り、ラリー前のテストで決めたセットアップを確認しました。過去2年間、我々はこのラリーで強さを発揮しましたが、ライバルもまた改善に取り組んでいるので前進を続けなくてはならないと理解しています。過去に上手く行っていた場合、自信を持って何かを変えるのは簡単ではありません。我々にはこのラリーで実績があるので、昨年のセットアップに微調整を加えたものを採用することにしました」
オィット・タナック
「『ハルユ』はラリーの開幕にふさわしい特別なSSであり、実際は非常に難しいステージですが、ミスのない走りをできました。シェイクダウンは全く問題なく、順調に終わりました。ラリー前のプレイベントテストはとても上手く行き、ラリー・エストニアにも出場したので、このラリーに向けて可能な限りの準備を行うことができたと思います。現在までのところ全て順調ですが、きっと激しい戦いになるでしょう。特に、明日は出走順が1番なので難しい1日になると思われるので、集中して臨まなくてはなりません」
ヤリ-マティ・ラトバラ
「ここユバスキュラで、多くのフィンランドの人々に見守られてラリーをスタートするのは最高の気分です。多くの応援が、私にモチベーションと自信を与えてくれます。シェイクダウンでは、1回目の走行からすぐに良いフィーリングを感じ、2回目は非常に上手く走れたので満足しました。その後クルマのセッティングに変更を加えましたが、良い結果は得られず、路面もどんどん荒れていきました。それでも最初の2回の走行こそが最も重要であり、そう考えれば良い週末を期待できそうです」
クリス・ミーク
「ラリーが始まり、素晴らしい気分です。最初のステージでは良い走りができました。また、朝のシェイクダウンも概ね順調でした。最初の走行では、ジャンプの着地で右側の土手に少し当たりパンクをしてしまいました。シェイクダウンのステージは実際のラリーのステージとは異なりますが、その後は良いフィーリングで走れました。チームにとってのホームイベントに、一員として参戦できるのは特別なことですし、日曜日に完璧な結果でフィニッシュするのが今回の目標です。明日はできるだけすぐに良いリズムを掴み、この週末を楽しみたいと思います」
ラリー・フィンランド デイ1の結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:47.3
2. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +0.7
3. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +1.2
4. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +1.3
5. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +2.2
6. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +2.4
7. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +2.4
8. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +2.4
9. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +3.1
10. K.ロバンペラ(シュコダ・ファビアR5) +4.8