キャロッセは、同社のモータースポーツ参戦におけるワークスチーム、CUSCO RACINGによる2012年活動計画を発表した。
今季はFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)並びに、全日本ラリー選手権(JRC)への参戦を行なう。
APRCに関しては、グループN4クラスでのアジアカップ参戦を続けるとともに、プロトンモータースポーツチームとのジョイント企画としてプロトン・サトリアネオグループNでの2WD部門への参加支援も行なう。
更にはジュニアカップのプライベートチームと若手ドライバーへの参加支援を行なう。
全日本ラリーへの参戦に関しては、参加車両をスバル・インプレッサWRX STIへ変更し参戦を予定しており、JN3クラスにおいては、昨年同様プロトン・サトリアネオでの活動を継続。さらに、トヨタ86の新規開発と参戦を計画している。
今季はハードウエアとソフトウエアの双方で、多岐にわたる活動の拡大を目指すとしている。各カテゴリーでの体制は以下のとおり。
アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)
APRCにかけられたアジアカップの3戦に炭山裕矢とランサーEvoX.の熟成されたパッケージでタイトル奪還を目指す。炭山は2010年に同タイトルを獲得し、2011年はシリーズ2位となっている。
エントラント:CUSCO RACING
ドライバー:炭山裕矢/加勢直毅
(その他、外国人ゲストドライバーを予定)
車両:三菱ランサーエボリューションX
参加イベント:APRCアジアカップ(マレーシア、日本、中国)
APRCの初代ジュニアカップチャンピオン番場彬と同選手権2WD部門チャンピオンのカラムジット・シンを中心としたドライバー陣で、プロトン社と連携したプロトン R3 クスコ ラリーチームとして、それぞれがディフェンディングチャンピオンとして選手権2連覇をめざす。
エントラント:PROTON R3 CUSCO Rally Team
ドライバー:番場彬/保井隆宏、カラムジット・シン ほか
車両:プロトン・サトリアネオグループN
参加イベント:APRC 2WDおよびジュニアカップ
(ニュージーランド、ニューカレドニア、オーストラリア、マレーシア、日本、中国)
全日本ラリー選手権(JRC)
2011年シリーズ3位となった柳澤宏至とJN3チャンピオンとなった牟田周平を擁し、JN4クラスへスバル・インプレッサ2台体制にて参戦する。さらに車両開発のベンチマークとして炭山裕矢のテスト参戦も予定している。
JN3クラスには、トヨタ86の新規開発を行ない、ドライバーとして、2008年FIAアフリカラリー選手権チャンピオンの三好秀昌を採用予定。ベテランドライバーによるトヨタ86のラリー用のセッティングや開発のスピードアップを図り、シーズン中に投入する。あわせて従来からのプロトン・サトリアネオでの活動も昨年クスコジュニアチームで活躍した明治慎太郎をドライバーに迎えて継続する。
ベテランと若手の組み合わせでシリーズ全体の活性化を図るとともに、それぞれの車両開発と関連するパーツ開発を進める。
エントラント:CUSCO RACING
ドライバー/JN4
・柳澤宏至(スバル・インプレッサWRX)
・牟田周平(スバル・インプレッサWRX)
・炭山裕矢(三菱ランサーエボリューションX)
ドライバー/JN3
・三好秀昌(トヨタ86)
・明治慎太郎(プロトン・サトリアネオ)
*各参戦イベントに関しては調整中
カスタマープログラム
APRCジュニアカップへ、車両のパッケージプランやエンジニア、メカニックの派遣などを含め、プライベートチームや若手ドライバーへの活動を支援する。
あわせて全日本ラリーに関しては、同様にサテライトチームへの支援をはじめ、シリーズ全体の活性化をめざして活動する。