ミシュラン、2021年以降のWRCタイヤ入札に関して見解を語る – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ミシュラン、2021年以降のWRCタイヤ入札に関して見解を語る

©Keiko Ito

ミシュランのモータースポーツビジネスライン・シニアバイスプレジデントを務めるマチュー・ボナデルが、2021年以降のWRCコントロールタイヤに関する入札について見解を語った。

WRCのタイヤ規定については、6月のワールド・モータースポーツ・カウンシルにおいて、“タイヤ開発の過熱化とコストの高騰を防ぐため、2021年〜2024年の期間において4WDマシンのクラスで使われるタイヤに関する入札”が行われることが明らかにされている。現在すべてのワークスチームにタイヤを供給し、2019年末までWRCのグローバルパートナーシップ契約を結んでいるミシュランとしても、入札に参加する方針とのことだ。

「ラリーフィンランドの翌週から2021年以降に関する入札は始まっており、約6週間をかけて提案を行う。その後、約4週間の審議を経て決定されるはずだ。“2ラウンド目”がないとは言えないが、いずれにせよ10月末には決定が下されるだろう」

「現時点で我々が理解しているのは、この入札には技術的な面、どのチームにどの価格で供給するかという商業的な面、そしてマーケティング/プロモーションという3つの側面が存在するということだ。ただし、FIAもWRCプロモーターも、どの面を重視するのかについては言及していない」

「我々の立場としては、今後は以前のサプライヤーという立場に戻していく予定だ。それは我々が現在関与している他の選手権にかける予算との関係もある。ラリーを犠牲にしてビジネスを行うつもりは当然ないが、これまでのオフィシャルパートナーというレベルの立場ではなくなるということだ。特定のラリーにおいてはマーケティング的な提案や施策も行うだろうが、それはミシュラングループの成長に重要な市場を選んでいく。ミシュランのプロモーションを行う必要がない地域も存在するからね。この件に関しては、数カ月前からFIAやWRCプロモーターと話し合いを重ねてきている。これまでのグローバルパートナーシップと比べWRCへの関与を減らしていく理由、そして今後の展開について説明してきた」

「2020年に我々がグローバルパートナーシップから離れるということは、WRCプロモーターにとって問題となっている可能性もある。財政状況が難しいため、彼らは金銭的なオファーを重視するかもしれない。もしくは長期的なビジョンを持った別のパートナーを選ぶ可能性もある。それは彼らの選択だ。ミシュランとしては、タイヤに関する新機軸を提案し、ラリーをどのように活用していくかという点については一貫性を持っている」

これまでミシュランはWRC+ ALL LIVEのスタジオや、ファンの前でプレスカンファレンスを行うステージトラックなど様々なサービスをWRCに対して提供してきており、それらがなくなればWRCプロモーターは代替を探す必要が出てくる可能性もある。今後の展開に注目したいところだ。



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