TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元が、いよいよヤリスWRCでの初WRC戦を迎える。舞台となるラリードイチュランドのターマックステージ自体も勝田にとっては初体験。
レッキを終えた勝田は、「オンボード映像で予習はしっかりしてきたんですけど、実際は予想以上にステージによってキャラクターが違う。そこがすごく難しい。特に金曜日から土曜日へは本当にガラリと変わるので、ドライビングはもちろん、セットアップも大きく変えないといけない。そこがポイントになってくるのではないか」と語った。これまでフィンランドラリー選手権の2戦をヤリスWRCで戦った経験のある勝田だが、ターマックで走らせるのは初体験。事前テストも「教習所みたいなところで少し転がしただけ」(勝田)とほぼぶっつけ本番での注目の一戦となる。
「なんせテストもまともにできていない状態で、初めてのドイツなので、チームからも言われているとおり無理にプッシュすることなく走り切って、将来に活かすことのできる経験を積むことをメインターゲットにします。これほど(初体験だらけの)難しい状況でラリーに挑むことも滅多にないんですけど、周囲と自分の期待は置いておいて、まずは自分の置かれた状況でやるべきことをやるということにフォーカスしていこうかな、と思います」
ヤリスWRCでの実質的な初のターマックステージとなるのは22日(木曜日)午前10時からのシェイクダウンテスト。初体験後に、どんなコメントを残してくれるかに注目したい。