Mスポーツは、2019年のFIAジュニアWRCルーキーアワードに、新たに賞金を用意することを発表した。2020年のFIAジュニアWRC参戦活動資金として、1万5000ユーロを贈る。同様に、2020年のルーキーアワードにも、2021年のジュニアWRC参戦資金として同額の賞金を用意するという。
ルーキーアワードの対象は、2019シーズンを開始する時点で、それまでにWRC参戦を2戦以上参戦していないドライバー。今季のジュニアWRCはラリーGBが最終戦となり、ここでは獲得ポイントがダブルとなるが、2019年のルーキーアワードの受賞者がジュニアWRCのチャンピオンとなった場合、ルーキーアワードはルーキーの2番手にスライドされる。
選手権最終戦を前に、トム・クリステンセンがルーキーアワードでもジュニアWRCでもランキングトップに立っている。もしクリステンセンがジュニアWRCタイトルを獲得した場合、それ以外のジュニアWRCドライバー全員に計算上、2020年のジュニアWRC参戦資金を手にするチャンスが生まれることになる。
ジュニアWRCのマネージャー、マチェイ・ウオダは「ジュニアWRCはこの先2シーズン、同じフォーマットで継続されることから、ドライバーたちがジュニアWRCでラリーのキャリアを積み続けるための刺激になる賞典を発表できることを、うれしく思う」とコメント。
「今シーズン、ジュニアWRCには、とても素晴らしいルーキーが誕生している。ドライバーにとって、初めてWRCのステージに挑み、いきなりコンペティティブなタイムをマークすることは目標にはならない。我々はこのことをしっかり認識した上で、この賞典を決定した。ジュニアWRCでタイトルを目指すドライバーの間では、選手権で2年間経験を積み、初年はWRC戦のフォーマットやステージを学ぶことに費やすというのが定番となりつつある。この賞金は、最も印象的なジュニアWRCルーキーに対し、確保が困難となる資金を援助するものだ」
FIAジュニアWRCルーキーアワード ポイント表
(第4戦ラリーフィンランド終了時点、ワーストリザルトをカット)
1. トム・クリステンセン 80
2. ローランド・プーム 41
3. マルティン・セスク 25
4. シーン・ジョンストン 20
5. ラウル・バディウ 188
6. ファブリツィオ・ザルディバール 12
7. アレクシ・ロイキオ 10
8. ニコ・ナッカー 10
9. サミ・パジャリ 2