Mスポーツ・フォードは今週開催されるWRCトルコに、フィンランドのテーム・スニネン、スウェーデン出身のポンタス・ティデマンドの2人をフィエスタWRCのドライバーとしてエントリーさせる。シリーズ屈指のラフグラベル戦に向けて、チームは2日間のテストを行った。さらに、マシンにはガードと冷却を追加。暑さの中、平均速度が低く負担の大きいコンディションに備えている。
エルフィン・エバンスが負傷した背中の治療で欠場する中、今回もチームのエースとして臨むスニネン。昨年のトルコでは、クレバーな走りでステージを走破。見事4位でのフィニッシュを果たしている。
「ラリートルコは、とても暑くて厳しいイベント。車内の温度はさらに上がり体力的にもビッグチャレンジなので、集中力を切らさないためにも体力を維持しなくてはならない」とスニネン。
「暑さはマシンやタイヤにも厳しいので、そのことを頭に入れながら走らなくてはならない。オーバーヒートを避けるためには、スムーズなアプローチが必要だ。昨年は4位でフィニッシュして、フィエスタの強さを見せることができた。今年も、同じようなパフォーマンスを目指していく」
一方、ティデマンドのWRC参戦は、2月のスウェーデン以来。トルコには昨年も参戦しているので、ステージに関する知識は備えている。
「またWRカーで参戦できるのは、素晴らしい気分。フィエスタWRCは、自分がこれまでドライブした中で、一番アメージングなマシンだよ!」とティデマンド。
「ラフグラベルのテストを2日間行ったし、このチャレンジングなイベントに向けて、かなりいい手応えを感じている。自分の目標は、とにかく手堅いラリーをすること。自分にとっては、この素晴らしいマシンの力を存分に発揮しながら、イベントを通して成長を続けることだ」