今週開催されるWRCトルコに、セバスチャン・オジエ、エサペッカ・ラッピの2人をエントリーさせるシトロエン。2003年にWRC戦として初開催された時はクサラWRCで優勝をマークしているチームは今年、2台のC3 WRCで優勝を目指す。
しかし、そのためには選手権屈指のラフグラベルステージを攻略しなくてはならない。トルコの厳しいイベントに向けて、チームはギリシャでテストを敢行。アクロポリスラリーで使用された道を使い、チームのテクニシャンは4日間を費やしてダンパーシステムの作業を集中的に行った。
過去2回トルコに参戦し、2010年は4位でフィニッシュしているオジエ。昨年のトルコではステージウインを5本獲得し一時は首位にも立っていたが、土曜日にコースオフを喫してデイリタイア、10位に終わっている。WRC7連覇に向けて、重要な局面迎えているだけに、3番手からステージをスタートする初日は、タイトルライバルの2人の後を走行するアドバンテージを最大限に活かしたいところだ。
「自分のキャリアを通しても、昨年のトルコのステージが最もラフだったことは疑いようがない」とオジエ。
「勝ったクルーは、必ずしも最速だったわけではない。だから、今年は自分たちもアプローチを変えなくてはならないのかもしれない。特に、選手権争いでは、もうどんなミスも許されない状況になっている。テストは順調に進み、トルコでの難しさのある道で走行できた。テストでのいい感触が、ラリーでも続くことを期待するよ」
ラッピは昨年初めてトルコに参戦したが、この時はリタイアを喫している。
「このラリーでは頭を使って、どこでプッシュが可能でどこでアクセルを緩めなくてはならないかを理解してマシンを労らなくてはならない」とラッピ。
「自分の好きなタイプのラリーでは必要のないことだが、もし忍耐と信頼性、少しの速さとパンクを避ける幸運が合わされば、好リザルトは遠くないはずだ」