ラリートルコ、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。タイトルライバルの2人が憂き目に遭う中、ラリーを制したセバスチャン・オジエ。シーズンも残り3戦という局面でシリーズ7連覇に向けてのチャンスをしっかり引き寄せた手応えを語った。
(カッコ内は順位の前日比)
[シトロエン・トタルWRT]
シトロエンC3 WRC
■セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
「選手権争いの可能性を取り戻せるチャンスがあるなら、絶対にここは勝たなくてはならなかったので、今回、チームに勝利を持ち帰ることができて本当にうれしい。このようなすごくラフなラリーでは、どんなことも起こり得ることは分かっていたが、賢明なアプローチでトラブルを避け切ることができた。シーズンも終盤に向かっていく中で、この勝利は自分たちを大きく後押ししてくれるよ! 必死で働き続けなくてはならないことは、みんな分かっている。今回の勝利を味わったら、明日からまだ働き続ける」
■エサペッカ・ラッピ/総合2位(=)
「本当に厳しいイベントで昨年はあまり楽しめなかったから、今回のパフォーマンスはもちろんうれしい。最初の2日間はとてもいい内容になり、セブと同じようなペースを見せることができた。彼に迫るのは簡単なことではないよ。今日は、フィニッシュして出来る限り彼らを援護することが僕らの試練だった。C3 WRCは今回パーフェクト。何のトラブルもなかったし、それがこの素晴らしいリザルトを決めた鍵となった」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■アンドレアス・ミケルセン/総合3位(=)
「自分たちはいいラリーができて、またポディウムに上がることができてうれしい。ドラマが起きないように集中して、トラブルを避けていいペースを維持できた。特にループの1回目ではいい走りができたが、2回目は今一つだったので見直さなくてはならない。それでも、全体としてはこの3位には満足していい。チームに高ポイントをもたらすことができたし、それが何より重要だ」
■ダニ・ソルド/総合5位(=)
「今日の目標は、マシンをフィニッシュさせて5位を決めることだった。アンドレアスが3位に入ったので、マニュファクチャラーズ選手権で重要なポイントを重ねることができた。金曜日午前のパンクがなければ、もっと強く戦えたが、トルコの道はこの上なくラフになることもあるので、この週末を5位で終えられたのは悪くない」
■ティエリー・ヌービル/総合8位(=)
「残念で厳しい週末になった。土曜日午前のダストの中で、本能的に攻め過ぎてディッチにはまってしまった。ここで4分をロスしてからは、状況が一変した。そこからは、パワーステージでポイントを獲得することが目標となった。全力を尽くした。あと3戦残っているので、次のラリーに気持ちを向けていく」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■テーム・スニネン/総合4位(=)
「いい週末になった。ペースを見せることと、このステージをミスやトラブルなく走り切ることのバランスがうまくとれたと思う。そして、ペースだけでなくタイヤのマネジメントについても、昨年から大きく前進できたと思う。今回、メカニックたちもすごくがんばってくれたので、心から感謝している」
■ポンタス・ティデマンド/総合9位(=)
「フィエスタWRCでの初めてのグラベルラリーだったが、今シーズンとしても初めての本格的なグラベルラリーだったので、いい週末になったと言える。マシンもチームも、とてもいい動きができた。チームのみんなと、今季、ここまで自分を支えてくれた人たちに、心から感謝したい。昨日の最後の2本と今日のステージはとてもフィーリングがよく、理解も深まり始めた。砂利掃きは多かったが、そういう経験もできたし、次の参戦に向けて成長できるよう取り組むことができる」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合6位(=)
「いいリズムを維持してドライビングを楽しむことを目指した。今日のステージはコンディションが格段によく、あまりロッキーでもラフでもなかった。昨年よりもパフォーマンスが出せると期待していたが、どのチームも成長していたようだ。イベントに向けても取り組んでいたが、ロッキーなコンディションで苦戦し、タイヤも使い過ぎてしまった。今後に向けて学習しなくてはならない点だが、次のウェールズはもっと自分たちに合っているからね」
■クリス・ミーク/総合7位(=)
「今日は、とにかく順位をキープしてチームにポイントを持ち帰ることに努めた。タフな週末で、金曜日午後のロングステージで雨の中でかなりタイムをロスし、土曜日の走行順が不利になってしまった。今回は速さを出すのに苦戦したので、最後はダメージを最低限に抑えることしかできなかった。でも、残り3戦では、もっと強くなって戻ってくる」
■オィット・タナック/総合16位(↑)
「今日は失うものは何もなく全力で攻めたので、パワーステージであのポイントを獲得できてうれしいよ。前を向くモチベーションにつながる。もちろん、昨日のことはまだ残念に思っている。いつだって戦いに戻りたいし、思い切り戦いたい。チームのみんなも、プッシュを続けてくれることは分かっている。これで、残り3戦。全開でプッシュしてベストを尽くす以外、できることは何もない」