2月9日、第2戦スウェディッシュラリーがスタートした。ラリーの基本骨格は例年と大きくは変わらない。しかし、今年はデイ1の大部分を隣国ノルウェーで行なうという新機軸を打ち出した。そういう意味では、スカンジナビアラリーと呼んでもいいだろう。
今回はWRC史上初めて予選が行なわれ大きな注目を集めた。スノーラリーを含むグラベルイベントでは、今シーズンから予選タイムが速かった選手から順番に初日の走行順を選べるようになったのだ。
予選に参加できるのはプライオリティ1および2に格付けされた上位のドライバーたち。20台のWRカーにセバスチャン・オジエのシュコダ・ファビアS2000を加えた計21台が予選に挑んだ。
まず、午前8時から全長3.99kmのステージで各車2回のプラクティスを行ない、10時過ぎから予選セッションがスタートした。予選の出走順は前戦の結果をもとに去年の選手権結果も考慮して決定。セバスチャン・ローブから順に、2分間隔で次々と各選手が1回限りのアタックを行なっていく。
記念すべき初の予選セッショントップは、ヤリ‐マティ・ラトバラ。2位に0.568秒差でミッコ・ヒルボネンが、3位にはヒルボネンと0.005秒差の僅差でオィット・タナックが入った。4位はエフゲニー・ノビコフ。ペター・ソルベルグは5位、セバスチャン・ローブは6位に沈んだ。
予選トップのラトバラは、ノルウェーが中心となる10日(金)のコンディションを考慮して17番手という遅めのスタートを選んだ。各チームとも路面状況、気象予報、そしてライバルの出かたを見ながら出走順を決定。14〜19番のスタート枠は予選タイムトップ6の選手たちによって占められ、このラリーからMINIのワークスノミネートを受けることになったパウロ・ノブレが先頭ランナーに。かくしてWRC初の予選セッションは終了した。
オープニングステージのSS1は、定番となったカールスタッド近郊の競馬場内でのスーパーSS。ステージベストはプライベーター格下げの屈辱を味わったダニ・ソルドが刻み、0.3秒差でマッズ・オステベルグが2位に。3位にはオステベルグと0.3秒差でオィット・タナックが入った。