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WRCラリーGB:山場の競技3日目、トヨタのタナックが首位堅持

©TOYOTA

WRC第12戦ラリーGBは、競技2日目を終えてトヨタのオィット・タナックが首位、2番手にヒュンダイのティエリー・ヌービル、3番手にシトロエンのセバスチャン・オジエというオーダーとなっている。首位のタナックと2番手のヌービルは11秒差とやや開いており、残る5SSの行方に注目が集まる。

この日はSS11〜SS17の計7SS、151.24km。名物ステージのスイートラムをはじめとした25km前後のSSが続き、期間中で最もSS距離の長い山場の1日と言っていい。オープニングのSS11はMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスがベストタイム。このSSで3番手タイムをマークしたヌービルは、総合順位でもトヨタのクリス・ミークと同タイムとなり、3番手タイに浮上している。続くSS12もエバンスが連取。ヌービルも再びミークのタイムを上まわって単独総合3番手にコマを進めることに成功した。このSS12では、ミケルセンの背後総合6番手につけていたヒュンダイのクレイグ・ブリーンが横転を喫して復帰に5分を擁するタイムロスを喫し、9番手にまで順位を落としている。

HYUNDAI


一方、エバンスの勢いはとどまるところを知らず、SS13スイートラムも制し3連続ベストタイムを刻み、総合5番手を行くヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンを射程に捉えている。このSS13ではMスポーツ・フォードのテーム・スニネンがコーナーアウト側のバンクにヒット、脇を流れる小川への転落は避けられたものの、パンクを喫してしまい、エバンス追撃はかなわなくなった。

午後に入り、SS14ではヌービルがベストタイムをマークし、これで総合2番手オジエとの差を0.4秒にまで詰めることに成功。SS15ではエバンスに迫られていたミケルセンが奮起の一番時計をたたき出し、1.5秒差だった総合タイムを5.5秒差にまで拡大してみせた。このSSで3番手タイムをマークしたヌービルはついにオジエをかわし、総合2番手に浮上している。そのヌービルはSS16も制してオジエとの差を6.2秒に広げ、単独2番手の座を固めていく。

Red Bull


この日の最終SSとなるSS17は2.4kmのショートステージ。ここはタナックがこの日初のベストタイムをマークした。タナックはこのSS17を除く競技3日目の6SS中5SSで2番手タイムをマークするという安定して速い走りを見せており、後続につけ入るスキをまったく与えない戦いぶり。最終日に向けて視界良好と言ったところか。また、このSS17を走り切ったあとの最終サービスではスニネンのマシンに大きなダメージが見つかり、リタイアを決断している。

M-SPORT


これで首位タナック、2番手ヌービル、3番手オジエに続く4番手にはトヨタのクリス・ミーク、5番手にアンドレアス・ミケルセン、6番手にエバンスというオーダーだ。7番手につけていたスニネンのリタイアが発表されたため、以降の順位が繰り上がり、Mスポーツ・フォードのポンタス・ティデマンドが7番手、8番手にブリーン、9番手にはWRC2プロのカッレ・ロバンペラ、10番手にペター・ソルベルグというオーダーとなっている。ソルベルグはWRC2クラスの首位。勝田貴元は総合14番手、RC2の6番手でこの日を終えている。

競技最終日はSS18〜SS22の計5SS、38.42kmと短いもの。SS距離も比較的短いために大きな順位変動はなさそうだが、その分ミスは許されない。オープニングのSS18は10月6日(日)15時29分スタート。

WRCラリーGB SS17後暫定結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 2:42:02.7
2. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +11.0
3. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +17.3
4. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +26.5
5. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +46.9
6. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +51.4
7. P.ティデマンド(フォード・フィエスタWRC) +4:59.6
8. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +9:16.0
9. K.ロバンペラ(シュコダ・ファビアR5 Evo) +9:30.2
10. P.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +10:25.0
14. 勝田貴元(フォード・フィエスタR5 MkII) +12:37.9



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