10月6日にフィニッシュを迎えたWRCラリーGBのWRC2Pro部門では、前日からの首位を守り切ったシュコダ・モータースポーツのカッレ・ロバンペラが部門優勝を果たした。これによりロバンペラは、選手権を2戦残して初代WRC2Proチャンピオンの座を確定させた。また、チームメイトのヤン・コペッキーも2位に入り、シュコダはマニュファクチャラーズ選手権でのリードも広げている。
ワークススペックのシュコダ・ファビアR5 Evoを駆るロバンペラは、ラリー序盤から速いペースを披露。金曜日はパンクを2度喫して一時2番手に後退したものの、土曜日の午前から首位に返り咲くと、その後は周囲にトラブルが頻発する中、安定した速さで快走した。4分以上の大差をつけて迎えた最終日は、ステージを満喫しながら「とにかく慎重にマシンを持ち帰ることに徹した」とロバンペラは語る。
今季から始まったWRC2Pro選手権はワークス支援を受けるチームを対象としているが、ロバンペラはチリ、ポルトガル、サルディニア、フィンランドで優勝をマーク。今回のラリーGBでシーズン5勝目を飾ったロバンペラは、ここでポイント合計を176とした。タイトル争いはベスト8戦のポイント合計となるが、選手権2番手のガス・グリーンスミス(Mスポーツ・フォード)がこの時点で125ポイントであることから、スペイン、オーストラリアの2戦を残したこの時点でロバンペラのタイトルが確定した。
「いいシーズンだった。最初はかなり難しかったが、だんだん良くなっていった。タイトルを目指していたので、ここで決めることができてうれしい」とロバンペラ。
「昨年のGBから、自分たちの中では成長した部分がたくさんあるのは間違いない。でも、ラリーは昨年とは少し違っていた。今回は雨も多かったし、金曜日は自分たちは少し運がなかった」
FIAのイベント後記者会見で今シーズンで一番の思い出は、と聞かれたロバンペラ。隣席にいたペター・ソルベルグ(WRC2優勝ドライバー)を前に
「難しい質問だね。ペターと一緒にドライブできたことかな!」
WRCラリーGB WRC2Pro部門 最終結果
1. K. ロバンペラ(シュコダ・ファビアR5 Evo) 3:11:49.1
2. J. コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo) +4:47.0
3. G. グリーンスミス(フォード・フィエスタR5 MkII) +45:59.4
4. H. パッドン(フォード・フィエスタR5 MkII) +1:00:14.5
5. M. オストベルグ(シトロエンC3 R5) +1:24:09.8