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WRCトップドライバー、不必要なシケイン設置に提言

©M-Sport

10月6日にフィニッシュしたWRCラリーGBのイベント後記者会見では、ラリーについてひと通りの質疑応答が終わった後、イベントの勝者で選手権リーダーのオィット・タナックが「話したいことがある」と切り出し、ステージ上に不必要なシケインを設置することへの疑問と、コースが不明瞭になる状況ができていることについて提言した。

Toyota Gazoo Racing WRC


オィット・タナック
「個人的に誰かのことを言うのではなく、主催者のことは心からリスペクトしている。これは、将来的にフェアなスポーツにするために言っている。おそらく、みんなが今回のラリーでシケインについて、ちょっと思うことがあっただろうと思う。もちろん、タイムには何も影響はなかったが、どうだろう、将来的にああいった奇妙なものをなくすことは、ラリーの公平性を維持して、政治的な問題を起こさないようにするためにもいいことだと自分は考えている。数カ月前にも同じようなことがあり、それによって自分たちはペナルティで罰せられた。まったく同じ状況だ。ロードブックどおりに進んでいた。ただ、公平性を保ちたいだけ、誰かを責めようとしているわけではない。やるならしっかりやる、あるいは一切行わない、どちらかだ」

セバスチャン・オジエ
「自分からも、話したい。まず、自分たちはロードブック通りに進んでいた。干し草の俵はひとつしかなかったからだ。ロードブックと違う道は走っていない。自分にとって最も重要なことは、あいまいなことはしないようにすることだ。このシケインは、いずれにしてもまったく意味が分からない。僕らが低速で入ってくるフライングフィニッシュの先の、ロングストレートにあった。なぜ、フィニッシュラインの後ろに干し草俵を置いたのか。まったく意味不明だ。そして、この干し草俵がロードブックに明記してあるとおりに常に確実に配置してあるよう、誰の目にも明白にしなくてはならない。問題は干し草俵にあり、いつも位置がズレる。安全のために俵を置くのはとても重要なことだ。でも、安全上、必要がないのなら、置いた後にどうなるか分からないのであれば、オィットも言ったように、あるべきではない場所にあるという状況を作りだしてしまうのかもしれないのであれば、それを使う必要はない。自分は、誰に対してもフェアに戦っているし、俵を置くならどのように置くのか、より厳しく管理しなくてはならないし、誰が通る時でも同じ場所にあるようにしなくてはならない。今回のように競技車の速度を抑えたいのであれば、カットできるような余地を残してはいけない。それだけだ」

オィット・タナック
「アルゼンチンでも、まったく同じことが起きている。カットできるような余地を残してはいけないんだ。ロードブックの表記も明確ではなかったし、それで僕らはペナルティを受けた。ロードブックには明記があった。9人のドライバーが正しい道をとおり、3人はそうではなかった。そうしたことが起きたんだ。セバスチャンの言うことは正しい。こうしたことは本当に混乱するし、将来的にこうしたものをなくすことは誰もが求めていると思うし、こうしたことはもっと徹底して行わなくてはならない。まったく不必要なストレスだ。それに、ラリーにはこうしたことは必要ないと思う」

ティエリー・ヌービル
「自分は、あまり意見はない。自分的には、かなりシンプルだった。自分がコーナーに入る時は自分のタイミングでブレーキを踏むが、突然、コーナーがそこになかった。最終的に、そこに小さな俵があることに気付いたが、ロードブックでチェックしたら、小さな俵が書いてあったので、間違った道は通らずに済んだ。こうしたことを解決するためには、もっといい方法があるというセブの意見には同感だ。話し合いをして、もっといい解決策を見つけるべき。ほとんどのラリーで、ほぼ同じことが言える。最終的には、大きなことではないし、ラリーのリザルトに影響するものでもなかった」



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