2019年シーズン全日本ラリー選手権第9戦「第47回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2019 supported by Sammy」は、10月13日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、3番手からスタートした奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に13.6秒差をつけて優勝。21.6秒差の3位には新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が入った。
台風の影響から後半のセクションがキャンセルされた初日から一転、コンディションが回復したラリー2日目。3番手からスタートした奴田原は、乾きつつある路面でペースを上げて、SS9からSS12まで4連続ベストを叩き出してみせる。SS9ではスピンを喫した新井大輝を捉えると、続くSS10では新井敏弘もかわして首位に浮上。そのままフィニッシュし、第3戦唐津以来となるシーズン2勝目を飾った。
「優勝できて良かったです。今回もタイヤがすごく良くて、それが勝因です。最近はターマックが調子いいですね(笑)。ターマックのセッティングが決まってきたので、まだまだエボでも戦えますよ」と、奴田原はフィニッシュ後に笑顔を見せた。
一方、トップの座を守れなかった新井敏弘は「今日の後半のセクションでソフト目のタイヤを使ったら、それが外れてしまいました。サスペンションのセッティングが合っていなくて、タイヤが機能しなかった」と、ガックリと肩を落とした。
JN2クラスはヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGT86 CS-R3)が、全日本選手権初優勝。JN3クラスは山本悠太/山本磨美(トヨタ86)、JN4クラスは古川寛/大久保叡(スズキ・スイフトスポーツ)、JN5クラスは天野智之/塩田卓史(トヨタ・ヴィッツ)、JN6クラスは伊藤隆晃/大高徹也(日産ノートeーPOWER NISMO S)が、それぞれクラス優勝を飾った。
第47回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2019 暫定結果
1. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) 39:26.8
2. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +13.6
3. 新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI) +21.6
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7. ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGT86 CS-R3) +1:51.1
10. 古川寛/大久保叡(スズキ・スイフトスポーツ) +3:17.2
11. 山本悠太/山本磨美(トヨタ86) +3:29.6
22. 天野智之/塩田卓史(トヨタ・ヴィッツ) +4:22.8
27. 伊藤隆晃/大高徹也(日産ノートe-POWER NISMO S) +5:39.6